
「雇用がたった2.9万人しか増えてない?利上げが遠のくなら、今度こそ9万ドルでしょ!」
金曜の夜、そう期待したくなる数字が出ました。
10月2日21時30分に発表された米国の9月雇用統計で、増えた働き手はわずか2.9万人。予想の約9万人に遠く届かず、失業率も4.2%へ上がりました。
ビットコインはその1時間のうちに87,207ドルまで駆け上がり、9月21日・23日に続いて3度目の87,000ドル台にタッチ。翌朝には一時83,806ドルまで押し戻されましたが、82,300ドルのサポートの上で、12日連続の終値キープは崩れていません。
3度はね返されても、下がるたびに買われる位置が少しずつ上がっている。私は、この形こそ9万ドルへの助走だと見ています。
今回は、弱い雇用統計がなぜビットコインの追い風になるのか、3度の挑戦で見えてきたチャートの形、そして9万ドルへの扉を開ける条件を、数字で順番に解説します。
👉:合わせて読みたい【相場分析】ビットコイン、82,300ドルの上で11日連続の終値キープ!|今夜の雇用統計で9万ドルチャレンジとそのワケ
本記事で分かること
- 7月はマイナスに修正——9月雇用統計の本当の弱さと、利上げ確率の変化
- 87,000ドル台への3度の挑戦で見えた「安値の切り上がり」
- 9万ドルへの扉を開ける3つの条件と、FOMCまでのチェック表
7月はマイナスに修正——数字で見る9月雇用統計の本当の弱さ

▲ビットコイン日足(TradingView)
今回の雇用統計は、9月分の数字だけを見ると危険です🙅
過去2か月分の修正まで並べると、弱さがよりはっきりするので詳しく解説します👇
| 米国の9月雇用統計 | 結果 | 予想・修正前 |
|---|---|---|
| 非農業部門雇用者数 | +2.9万人 | 予想 約9万人 |
| 失業率 | 4.2% | 予想 4.1% |
| 平均時給 | 前月比+0.1%/前年比+3.0% | ― |
| 8月分の修正 | +13.3万人 | 修正前 +16.2万人 |
| 7月分の修正 | −1.0万人 | 修正前 +2.1万人 |
※米労働統計局の発表より。予想は市場予想。
目を引くのは7月です。最初は「2.1万人増」と発表されていたのが、修正でマイナス1.0万人に変わりました。7月と8月を合わせると、これまでの発表より6万人少なかったことになります。
働き手の増え方が鈍り、給料の伸びも月0.1%。景気が熱くなりすぎていないなら、FRBがさらに利上げする理由は薄れます。
実際、10月27〜28日のFOMCで利上げが決まる確率は、発表後に2割前後まで下がったと報じられました。金利がつかないビットコインにとって、利上げが遠のくのは追い風です。
こんな方におすすめ
- 雇用統計がビットコインにどう効くのか知りたい方
- 87,000ドル台で何度も止まる値動きを、どう読めばいいか迷っている方
- 9万ドルに向けて、どの数字を追えばいいか整理したい方
87,000ドル台へ3度の挑戦——はね返されるたびに「安値」が上がっている

▲ビットコイン1時間足(TradingView)
上の赤い横線が約87,400ドルの上値の壁、下の黄色の横線が約82,300ドルのサポートです。①②③が、9月21日・23日・10月2日に壁の手前ではね返された3回。昨夜の③は、赤線まで残り170ドルほどまで迫りました。
そして、緑の線に注目してください。9月28日からの安値を結ぶと、右肩上がりの線がきれいに引けます。
9月21日からの値動きを、高値と安値に分けて並べてみます。
| 日付 | 高値 | 安値 |
|---|---|---|
| 9月21日 | 87,358ドル | 80,800ドル |
| 9月23日 | 87,239ドル | 83,449ドル |
| 9月28日 | 84,935ドル | 82,463ドル |
| 9月30日 | 85,594ドル | 82,860ドル |
| 10月1日 | 85,197ドル | 83,072ドル |
| 10月2日 雇用統計の日 | 87,207ドル | 83,806ドル |
注目してほしいのは右の列です。9月28日の82,463ドルから、30日は82,860ドル、10月1日は83,072ドル、2日は83,806ドル。下がるたびに、前より高い位置で買いが入っているのが分かります。
高値は87,000ドル台で横ばい、安値はじわじわ上昇。相場用語で「上昇三角形」と呼ばれる形に近く、売りたい人が同じ価格で待ち構える一方、買いたい人がどんどん我慢できなくなっている状態です。この形は、上に抜けて終わることが多いとされています。
ビットコインの終値が87,373ドルを上回ったのは、今年1月28日が最後。終値で越えれば、約8か月ぶりの水準に戻ります。しかも、87,400〜90,000ドルは1月下旬から一度も終値がついていない価格帯。抜けた後は、売りが少なく動きが速くなりやすい場所です。
金ちゃんが今見ている価格
① 上値の壁:約87,400ドル。9月21日から3度、高値を止めてきた赤線
② 次の目標:約90,000ドル。赤線を終値で抜けた先に、私のチャートで待っている水平線
③ サポート:約82,300ドル。9月21日から12日続けて、終値で守られている黄色線
一方で、終値で82,300ドルを割り込んだ場合だけは、9月21日の上抜け自体を見せかけと判断し直す必要があります。その場合は、8月下旬〜9月の値幅、75,000〜81,000ドルまで戻る展開に切り替えて考えます。
金ちゃんは上目線継続。安値が切り上がる上昇三角形で、間髪入れずにレジスタンスアタックできれば、87,400ドルを抜けて90,000ドルへ。82,300ドルを終値で割らない限り、この見方は変えない。
3回も87,000ドルまで行って戻されてるのに、上目線のままでいいの?4回目もまた跳ね返されたらと思うと、買うのが怖いわ…。
その不安はもっともです。ただ、2度目と3度目の挑戦のあいだに、安値は82,463ドルから83,806ドルへ、約1,300ドル切り上がりました。はね返されるたびに崩れているのではなく、むしろ下値が固くなっているのが今の相場です。
それでも、壁の手前で一度に大きく買う必要はありません。私は日にちと回数を分けて少しずつ買うドルコスト平均法で、上目線のポジションを積み上げていきます。壁を抜ける日がいつ来ても、乗り遅れずに済むからです。
株は最高値、長期金利は5.28%——ビットコインに残る最後の向かい風
雇用統計の夜、株はひと足先に強さを見せました。
| 10月2日の米国市場 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,722 | +0.73% |
| ナスダック総合 | 27,191 | +1.19% |
| 米10年債利回り | 5.28% | 前日5.24% |
| ビットコイン 3日朝8時 | 約84,500ドル | −0.41% |
ナスダックは取引時間中に過去最高値を更新。投資家のお金がリスクを取る方向へ動き始めているサインです。
一方で、米国の長期金利の代表である米10年債利回りは、発表直後に5.18%まで下がった後、引けにかけて戻して5.28%。9月30日につけたこの1年の最高値5.29%とほぼ同じ高さです。長期金利が高いと、利息がもらえる国債にお金が向かいやすく、利息のないビットコインには重しになります。
つまり今のビットコインは、利上げが遠のく追い風と、長期金利が高止まりする向かい風の綱引きの中にいます。逆に言えば、長期金利が5%を割り込んで向かい風がやめば、87,400ドルの壁を越える最後のひと押しになり得ます。
金利の動きとビットコインの関係は、インスタグラムでも発信中です💡
9万ドルへの扉を開ける3つの条件——FOMCまでのチェック表
10月末のFOMCまで、毎日見るのはこの3つで十分です👇
| チェックするもの | 9万ドルへのゴーサイン | 上目線を見直すサイン |
|---|---|---|
| ビットコインの日足終値 | 87,400ドルの上で引ける | 82,300ドルの下で引ける |
| 米10年債利回り | 5%を下回る | 5.29%を上回る |
| 10月29日午前3時のFOMCの結果 | 金利の据え置き | 利上げ |
壁を抜ける瞬間に大口がどう動いたかは、億トレニキ監視クラブで確認しています。値段が動いた瞬間に「誰が買ったのか・売ったのか」を見るための道具です。
それから、週末は取引が細って、少ない注文でも値段が飛びやすい時間帯です。上目線でも、レバレッジ取引をしている人はポジションを小さくしておくのが先です。レバレッジの仕組みとリスクはこちらにまとめています👇
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まとめ——3度の挑戦は「失敗」ではなく「助走」
- 9月の雇用は+2.9万人、7月はマイナスに修正。利上げの確率は2割前後まで下がり、ビットコインに追い風。
- 87,000ドル台への挑戦は3度目、安値は82,463ドル→83,806ドルへ切り上がり。上昇三角形で、金ちゃんは上目線を継続。
- 87,400ドルを終値で越えれば90,000ドルへ。最後のひと押しは、長期金利の5%割れ。
壁の手前で3度足踏みしても、安値は確実に上がっています。4度目の挑戦で87,400ドルを終値で越えられるか、週明けの日足から一緒に見届けましょう😉
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ひとりでチャートとにらめっこして当てにいくより、勝っている人の動きを見て学ぶ方が、ずっと近道になることもあります。私も今回の87,000ドル台の攻防を、大口の動きと照らし合わせながら追いかけています。
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重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の暗号通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
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必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
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