
「2026年上半期、最も株価が上がったAI関連株はどこだと思いますか?」
答えはNVIDIAでもOpenAIでもありません。日本の半導体メモリ大手、キオクシアホールディングスでした。
2026年上半期の株価上昇率ランキングで、キオクシアは約8.8倍(+783%)を記録。
2位は米国のサンディスク、3位は太陽誘電、4位は古河電気工業、5位はマイクロン。上位5社のうち4社は、メモリやデータセンター関連の部品・設備を手がけています。
しかし、半年間の急騰がそのまま続いたわけではありません‼️
10月15日時点でキオクシアは3か月で約28%の急落。 一方、5位のマイクロンは6月の高値から下げながらも、年初比では上昇を維持しています。
なぜ同じAI関連株でも、その後の値動きは大きく分かれたのでしょうか。最後まで読めばこのAIバブルでお金を増やす秘訣が分かりますよ💡
こんな方におすすめ
- 2026年上半期のAI関連株・上昇率TOP5
- キオクシア急落とマイクロンの違い
- AIバブルで本当に利益を得た企業の共通点
本記事の事実は、2026年7月に発表された上半期(前年末比)の騰落率ランキングと、10月15日までの価格データに基づきます。株価は各時点の値です。

2026年上半期のAI株TOP5!首位は8.8倍、NVIDIAが入らなかった理由

実は、2026年上半期の上昇率ランキングでは、半導体を支えるメモリや部品メーカーが上位を独占しました。
まずは結果発表です。日本株と米国株を同じ土俵に載せた、上半期の倍率ランキングです👇
| 順位 | 銘柄 | 上半期の成績 | 何で稼ぐ会社? |
|---|---|---|---|
| 1位 | キオクシア(日本) | +783%=約8.8倍 | NANDメモリ(記憶装置) |
| 2位 | サンディスク(米国) | +858%=約9.6倍 | NANDメモリ |
| 3位 | 太陽誘電(日本) | +374%=約4.7倍 | コンデンサ(電流の安定装置) |
| 4位 | 古河電気工業(日本) | +352%=約4.5倍 | 光ファイバー・水冷 |
| 5位 | マイクロン(米国) | +304%=約4倍 | DRAM・HBM(高速メモリ) |
参考までに、このほかにもインテルが+278%、AMDが+171%。半導体指数のSOX自体が100%超と、まさに「AIの地盤」を売る会社の総選挙になりました。
米ナスダック100の上半期の値上がり分の約99%を、たった10銘柄が占めた——と報じられました。マイクロン1社だけで、指数の上昇への寄与が約26%に達します。上位への集中が、この相場の特徴でした。
なお、時価総額で有名なNVIDIAの上半期は+7.4%。マイクロソフトは一時27%下げる場面があるなど、名前が知られている会社と、倍率が出た会社は別だった、というのも今期の特徴です。では、1位から順に、なぜ上がったのかを見ていきます。
👉:合わせて読みたい【半導体】の"地主"ARM|NVIDIAの11分の1の値札で億り人を目指す方法
1位キオクシアは半年で8.8倍→3か月で急落!何が起きた?

▲キオクシアホールディングス(TSE:285A)の年初来チャート(TradingView)。2026年10月16日取得。
年初から6月末にかけて一気に駆け上がり、そこから急降下しているのが一目で分かります。年初来は+252%、直近は13,000円台。
キオクシアはNAND型フラッシュメモリの世界大手。NANDメモリは、スマホやデータセンターの記憶装置(SSD)に使われる部品です。AIが広がると、学習させたデータをためておく巨大な記憶装置が世界中で必要になる——この需要が一気に来ました。
需給はひっ迫してメモリ価格は急上昇。株価は2025年末から6月末までで約8.8倍。わずか半年で、1万円が8万8千円になる勢いで駆け上がりました。そして急騰の「中身」は、後から出た決算で裏付けられます。7月31日に発表された2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の営業利益は1兆2,700億円・前年同期(449億円)の約28倍。売上も1兆7,671億円・前年比約5.2倍でした。
1位の株価の歩み
- 2025年末 → 6月末:約8.8倍(+783%)
- 6月の高値:そこから直近まで約64%下
- 10月13日:15,180円(前日比−13.28%)
- 10月14日:14,690円(2営業日で約16%下落)
- 10月15日:12,880円(−12.32%)
- 10月16日:13,000円台へ反発(年初比はなお約3.5倍)
この急落は、金ちゃんも当日Xで速報しています👇
【速報】キオクシア、今日も8%続落📉
現在 13,505円
▶︎:49日かけて上げた分が、今日1日で消えました。この4か月で一時 約3.7倍まで上がっていた銘柄(高値から約64%下) #キオクシア #日本株 pic.twitter.com/wtkNh2dMwF
— 🇮🇩暗号資産女子の金ちゃん2.0|AI×お金×世界経済 (@kimchan_btc) 2026年10月15日
キオクシアが3か月で約28%急落!中国勢と米金利が重荷に
「業績が良い会社の株なら、急落しないはず」
株価は必ずしも、企業の業績だけで動くわけではありません。
キオクシアには、中国メモリー大手CXMT(長鑫存儲)の次世代DRAM開発に関する報道や、米CPIの上振れを受けた半導体株への売りが重なりました。
10月13日には前日比13%超安、15日にも12%安の12,880円。それでも年初の安値3,648円から見れば、まだ約3.5倍の水準です。
ただし、CXMTのDRAM開発とキオクシアのNAND事業は製品分野が異なります。 直接的な競争による下落と断定せず、半導体セクター全体の投資心理への影響として整理してください。
2位〜4位——サンディスクと、日本の「縁の下」勢
2位のサンディスクは+858%=約9.6倍。米S&P500の中で上半期最も上がった銘柄と報じられました。キオクシアと同じNANDメモリ大手です。1位と2位が両方「記憶装置」——これが2026年前半の勢力図でした。
日本の「縁の下」2社がやっていること
3位・4位の日本勢も見てみましょう。
🏭 3位・太陽誘電(+374%):スマホにも入っている積層セラミックコンデンサ(MLCC)の大手。電流を整える小さな部品で、AIサーバー1台に何千個も入ります。高性能な新製品の投入も重なりました。
🔦 4位・古河電気工業(+352%):光ファイバーは世界有数の実力。生成AI関連の部材引き合いが活発化し、2026年6月からはAIサーバーの水冷モジュールの量産も開始。光でデータを運び、水で熱を冷ます——データセンターの「血液循環」を支える会社です。
共通するのは、AIそのものではなく「AIを動かすための設備」を売っていること。派手なサービス会社より、モノ作りの下請け構造が上を行った——それが2026年上半期の結論でした。
5位マイクロン——覇者の中で、いちばん形を保っている

▲マイクロン・テクノロジー(NASDAQ:MU)の日足(TradingView)。2026年10月16日取得、終値910.55ドル(−0.39%)。6月の高値からは約27%下だが、年初比では上昇を保つ。
同じ「メモリ」でも、5位マイクロンの足取りは違います。上半期に+304%となった後、6月には一時1,250ドル前後まで値を付けました。ただし7〜8月には約740ドルまで3割強下げる場面があり、9〜10月に約1,100ドルへ戻した後、直近は910ドル台。6月の高値からは約27%下ですが、年初比ではまだ大きな上昇を維持しています。
NANDとHBMは何が違う?同じメモリ株でも値動きが分かれる理由

「メモリの会社なんて、どれも似たようなものでしょ?」——そう思っていませんか。
分かれ目は、たった1つ。売っているメモリの種類です。
| メモリの種類 | たとえると | 値段の決まり方 |
|---|---|---|
| NAND(キオクシア・サンディスク) | 棚にしまう「保存用」。データをためておくSSDの中身 | 需給で大きく動く |
| DRAM・HBM(マイクロン) | 机に広げる「作業用」。AIが計算するときに使う高速メモリ | AIの学習・応答に直結し、データセンターの増設計画と結びつきやすい、と説明されます |
「保存」と「作業」。どちらもAIに必要なのに、値段の決まり方がまるで違います。
キオクシアは3か月で約28%、直近5日で約22%下げました。それでも年初比は約3.5倍——8.8倍が3.4倍になった、というのが正しい姿です。
マイクロンは6月の高値から約27%下。同じ「メモリ」でも、下げの深さが違った——その背景の一つとして、製品と顧客の違いが指摘されます。
もっとも、マイクロンも今後の決算で数字を問い直されることに変わりはありません。
あなたが選ぶなら、どちらでしょう。ゴールドラッシュで財を成したのは金を掘った人ではなく、シャベルを売った人でした。上位5社は全員、掘る側ではなく道具を売る側にいます。
8.8倍と聞くと飛びつきたくなりますが、その後の急落を見ると、倍率だけで選んではいけないのがよく分かりました。「何を売っている会社か」から考える癖をつけます。
そのとおりです。倍率は結果で、原因ではありません。「何を・誰に売って、なぜ値段が決まるのか」——この3つを押さえた人だけが、次の総選挙でも迷わないんだよ😉✨
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まとめ——上半期の総選挙が教えてくれた3つのこと
- 覇者は「有名どころ」ではなく「地盤の売り手」。1位キオクシア(+783%・8.8倍)に始まり、上位5社のうち4社がメモリ・部品・光ファイバーなどAI設備のモノ作りだった。
- 値上がりは10銘柄に集中。ナスダック100の上半期の値上がり分はほぼ10銘柄の独占。マイクロン1社で約26%を生んだ。集中こそバブルの特徴。
- 開票後3か月で明暗。1位キオクシアは中国メモリー大手の躍進や地合い悪化で3か月で約28%急落(それでも年初比は約3.5倍)。5位マイクロンも6月の高値からは約27%下げたものの、年初比の上昇は維持。同じメモリでも「保存用」と「作業用」で、下げの深さが違った。
下半期に向けて、いちばん大事な問いはこれです👇
買う前に自分に聞くこと
- この会社の何倍は「何の値段」が上がった結果か(モノの値段? 期待?)
- その値段は誰が・なぜ払い続けるのか
- 上半期の覇者たちは今、その後どうなっているか
倍率の数字に心を奪われる時間を、この3つの問いに使う。それが総選挙の見方を知った人の続け方だよ💪
上半期の覇者たちの「その後」は、決算シーズンでさらに変わります。私は引き続きXとインスタグラムで数字をお届けするので、フォローしておくと見逃しがありません😉
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