
12月1日、国内の金(ゴールド)価格が1カ月ぶりに過去最高値圏を更新し、田中貴金属工業の買取価格は1gあたり2万3131円を記録しました。米利下げ観測を背景にゴールドへの投資マネーが再び殺到する中、バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど主要金融機関は2026年に1トロイオンス5000ドル突破を予想。一方で、ビットコインは12月1日に83,800ドル台まで急落し、仮想通貨(暗号資産)投資家の間で「今こそ安全資産にシフトすべきか?」という声が高まっています。
本記事で分かること
- 金(ゴールド)価格5000ドル予想の根拠と主要機関の見解
- 日本人が買えるゴールド連動トークン3選の特徴
- 投資スタイル別おすすめ銘柄の選び方

ゴールド価格急騰の全貌 ── 2026年に5000ドル突破予想の根拠

12月1日に国内ゴールド価格が過去最高値圏を更新
2025年12月1日、田中貴金属工業が発表した金(ゴールド)の買取価格は、前週末比229円高(1.0%上昇)の1gあたり2万3131円となり、約1カ月ぶりに過去最高値圏を更新しました。国際価格も1トロイオンス4230ドル台で推移し、10月に記録した史上最高値4381ドルに迫る勢いを見せています。
この急騰の背景には、以下の3つの要因があります。
ゴールド価格上昇を支える3つの要因
| 要因 | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 米利下げ観測 | FRBが12月に追加利下げを実施する可能性が高まり、金利がないゴールドへの投資魅力が増加 | ★★★ |
| 地政学リスク | 国際情勢の緊張などで安全資産需要が拡大 | ★★★ |
| ドル安進行 | 米ドル指数が軟調に推移し、ドル建てゴールド価格を押し上げ | ★★☆ |
特に注目すべきは、銀(シルバー)価格の急騰です。12月1日時点でシルバーは1オンス58.85ドルと史上最高値を更新し、年初来上昇率は95%と、1979年以来46年ぶりの記録的な伸びを見せています。
主要金融機関が2026年に5000ドル突破を予想
2025年11月下旬以降、日本経済新聞などが報じたところによると、主要金融機関は2026年のゴールド価格について以下の予想を発表しています。
主要金融機関の2026年ゴールド価格予想
- バンク・オブ・アメリカ(BofA): 平均4,538ドル、最高5,000ドル突破
- JPモルガン: Q4 2026に5,055ドル
- モルガン・スタンレー: 2026年半ばに4,500ドル
- ソシエテ・ジェネラル: 5,000ドル到達
- ゴールドマン・サックス: 投資家調査で36%が5,000ドル到達を予想
これらの予想の根拠として、以下のポイントが挙げられています。
✅ 中央銀行による金の大量購入継続
✅ 各国の財政不安によるドル離れ加速
✅ 鉱業市場における供給逼迫と低在庫水準
✅ インフレ長期化による実物資産需要の増加
トロイオンスとは?
トロイオンス は、金(ゴールド)の国際取引で使われる重量単位。1トロイオンス=約31.1グラム。1オンス5000ドルは、1gあたり約2万6000円に相当します(1ドル=160円換算)。
ビットコイン急落で投資家マネーが安全資産へシフト
ゴールド価格が上昇する一方で、仮想通貨市場は12月1日に大きく揺れました。ビットコインは一時83,800ドル台まで急落し、約10億ドルのレバレッジポジションが清算される事態となりました。
この急落により、仮想通貨投資家の間で「リスク分散として金連動トークンを保有すべきか」という議論が活発化しています。
ゴールド連動トークンとは? ── デジタルゴールドの基礎知識
仮想通貨で金を保有できる革新的な仕組み
ゴールド連動トークンとは、ブロックチェーン技術を活用して現物の金(ゴールド)をデジタル資産化したトークンです。1トークンが実際に保管されている金の一定量と連動するため、金価格の上昇による恩恵を受けながら、仮想通貨のように24時間365日いつでも売買できる利便性を持っています。
2025年12月現在、トークン化された金の市場規模は約30億ドル(約4650億円)に達し、テザーゴールド(XAUT)とパックスゴールド(PAXG)の2大トークンが市場の大部分を占めています。
現物ゴールド投資との違い ── メリット・デメリット比較
| 項目 | 現物ゴールド投資 | ゴールド連動トークン |
|---|---|---|
| 最小購入額 | 数万円~(1g~) | 数十円~数百円 |
| 保管方法 | 金庫・貸金庫 | デジタルウォレット |
| 保管手数料 | 年0.5~1.5% | 基本無料~0.02% |
| 取引時間 | 平日9:00~17:00 | 24時間365日 |
| 流動性 | 低い(買取手続き必要) | 高い(即時売買可) |
| 現物交換 | 本体が現物 | 一部銘柄で可能 |
| 送金・移転 | 不可能 | 数分で完了 |
ゴールド連動トークンの3つのメリット
✅ 少額から投資可能: 最小数十円から購入できる銘柄もあり、初心者でも気軽に始められる
✅ 24時間取引: 金価格が動く瞬間を逃さず、世界のどこからでもアクセス可能
✅ 保管コストが低い: デジタルウォレットで管理でき、現物金より保管手数料が圧倒的に安い
金連動トークンの2つのデメリット
⚠️ 取引所リスク: 海外取引所が多く、取引所破綻やハッキングリスクが存在
⚠️ 価格乖離リスク: 市場の流動性が低い時期に、金現物価格との乖離が発生する可能性
ERC-20トークンとは?
ERC-20トークン は、イーサリアムブロックチェーン上で発行されるトークンの標準規格。PAXGやXAUTはこの規格で発行されており、MetaMaskなどのウォレットで管理できます。
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】メタマスクの使い方完全ガイド|2025年最新機能と初心者向け設定方法
日本人が買える金連動トークン4選 ── 特徴と違いを完全比較

ZPG(ジパングコイン)── 日本発で初心者も安心
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発行元 | 三井物産デジタルコモディティーズ |
| 時価総額 | 非公開(国内市場中心) |
| 最小購入額 | 0.0001 ZPG~ |
| 取扱取引所 | SBI VCトレード、BITPOINT、Zaif、bitFlyer |
| 特徴 | 完全日本語対応、レンディング可能 |
ZPGの3つの強み
✅ 国内取引所で完結: 金融庁認可の取引所で購入でき、英語が苦手でも安心。日本円で直接購入可能。
✅ 超少額から投資可能: 0.0001 ZPGから購入でき、「まずは少額で試したい」という完全初心者でも気軽にスタートできる設定。
✅ 三井物産グループの信頼性: 日本を代表する総合商社グループが関与しており、日本人投資家にとって安心感がある。
ZPGの注意点
⚠️ 流動性は国内限定: 国内取引所のみでの取り扱いのため、PAXGやXAUTと比べると取引量が少ない
⚠️ グローバル情報が少ない: 英語圏での情報発信が限定的で、海外投資家の認知度は低い
ZPGは金融庁認可の国内取引所で購入できるため、英語が苦手でも問題なし。日本円で直接購入でき、サポートも日本語対応なので、トラブル時も安心です。少額から購入できるため、「まずは少額で試してみたい」という初心者に最適です。
PAXG(パックスゴールド)── 流動性No.1の世界標準
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発行元 | Paxos(米国ニューヨーク州認可) |
| 時価総額 | 約14億ドル |
| 24時間取引量 | 約3億ドル |
| 取扱取引所 | MEXC、Bybitなど |
| 特徴 | 圧倒的流動性、DeFi対応 |
PAXGの3つの強み
✅ 圧倒的な流動性: 1日約3億ドルの取引量でゴールド連動トークン最大級。短期トレードでも希望価格で即座に約定しやすい。
✅ DeFiプロトコル対応: Aave、Compound、Uniswapなどで担保利用可能。金を保有しながら流動性を確保できる上級者向け機能。
✅ 透明性の高い監査: ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)認可で、毎月第三者監査レポートが公開される。
PAXGの注意点
⚠️ 現物交換に最低数量: 金の現物と交換するには1トークン(約42万円相当)以上が必要
⚠️ 年間0.02%の保管手数料: わずかだが保管手数料が発生する
PAXGは1日約3億ドルの取引量があり、希望価格で即座に約定しやすいのが最大の魅力。金価格が4200ドルから4250ドルに上昇した瞬間を逃さず売却できる流動性は、短期トレーダーにとって必須条件です。また、DeFiプロトコルでの担保利用も可能なため、金を保有しながらステーブルコインを借り入れるなど、上級者向けの戦略も実行できます。
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】未来の資産運用!初心者でもわかる DeFi(分散型金融)ガイド
XAUT(テザーゴールド)── 超少額投資の決定版
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発行元 | Tether Limited(USDT発行元) |
| 時価総額 | 約16億ドル |
| 最小購入額 | 0.000001トロイオンス(約0.004円) |
| 取扱取引所 | MEXC、Bybitなど |
| 特徴 | 超少額投資、テザー社の信頼性 |
XAUTの3つの強み
✅ 驚異的な少額投資: 小数点以下6桁まで分割購入でき、毎月数百円から金に投資できる。積立投資に最適。
✅ テザー社のブランド力: 世界最大ステーブルコインUSDT(時価総額1800億ドル超)の発行元による信頼性。
✅ スイスの厳重保管: LBMA認定金塊をスイスの金庫に保管。四半期ごとの独立監査レポートで透明性確保。
XAUTの注意点
⚠️ 流動性はPAXGより低い: 大口取引時にスプレッドが広がる可能性
⚠️ スイス配送コスト: 現物交換時、スイスからの配送費用が高額になる
XAUTは0.000001トロイオンス(約0.004円)から購入できるため、「毎月1000円ずつ金に投資する」という戦略が実行可能。金価格が高い時は少なく、安い時は多く買うことで、平均購入価格を平準化できます。テザー社の信頼性も高く、長期保有でも安心感があります。
👉:合わせて読みたい【最新ニュース】テザーに激震!ゴールド116トン保有とS&P格下げで揺れる市場
ゴールド連動トークン3銘柄の比較まとめ表
| 銘柄 | 時価総額 | 流動性 | 最小購入 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| ZPG | 非公開 | ★★☆ | 少額~ | 国内完結 | 完全初心者 |
| PAXG | 14億ドル | ★★★ | 制限なし | 流動性最高 | 短期トレーダー |
| XAUT | 16億ドル | ★★☆ | 極少額~ | 超少額可 | 積立投資家 |
実践的な分散投資戦略
投資資金10万円の場合の配分例
- ZPG: 3万円(国内で安全に保有)
- PAXG: 4万円(流動性確保、短期売買用)
- XAUT: 3万円(超少額から積立可能)
このように複数銘柄に分散することで、それぞれの弱点を補完できます。
ドルコスト平均法での積立例
毎月3万円を積立する場合
- 月1回、XAUT: 1万円分(超少額から積立)
- 月1回、PAXG: 1.5万円分(流動性確保)
- 月1回、ZPG: 0.5万円分(国内で安全保有)
ゴールド価格の変動に左右されず、平均購入価格を平準化できます。
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】超初心者のためのドルコスト平均法&賢い出口戦略
まとめ ── ビットコイン低迷時こそゴールド連動トークンで賢く分散投資
2025年12月、ゴールド価格が国内で過去最高値圏を更新し、バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど主要金融機関は2026年に5000ドル突破を予想しています。一方でビットコインは12月1日に85,000ドル台まで急落し、仮想通貨市場全体が不安定な状況にあります。
こうした環境下で注目されているのが、ゴールド連動トークンです。仮想通貨の利便性と金の安全性を兼ね備え、24時間365日いつでも売買できる革新的な投資手段として、世界中の投資家から注目を集めています。
ゴールド価格が史上最高値圏で推移する今、ゴールド連動トークンは仮想通貨投資家にとって見逃せない選択肢となっています。ビットコインやアルトコインと組み合わせることで、リスク分散しながらもリターンを狙える戦略的なポートフォリオを構築できるでしょう。
重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。レバレッジ取引は特にリスクが高く、資金を全て失う可能性があります。投資判断は自己責任で行ってください。必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう
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