
11月8日、CoinDeskが衝撃的なデータ分析を報じました。タイトルは「Bitcoin Whales vs Everyone Else, and the Whales Are Winning(ビットコインのクジラ vs その他全員、そしてクジラが勝っている)」——。ブロックチェーン分析企業Glassnodeのデータによると、1万BTC以上を保有する大口投資家(通称「クジラ」)が、8月から3ヶ月連続で売却を続けている一方、1,000BTC未満の小口投資家は逆に買い増しを続けているという、市場の「大分断」が明らかになりました。ビットコイン価格は現在10.2万ドル前後で推移していますが、その裏側では、大口と小口の「真逆の行動」が進行しています。
本記事で分かること
- クジラの3ヶ月連続売却の影響
- 小口 vs 大口:真逆の行動が示す「市場の分断」
- 市場構造の変化を見極める重要性

クジラの3ヶ月連続売却:データが示す売り圧力

CoinDeskの報道によると、1万BTC以上を保有するクジラは、8月から3ヶ月連続で継続的に売却を続けています。
Glassnodeの独自指標「ATS(Accumulation Trend Score:蓄積傾向スコア)」を見ると、クジラの売却傾向は鮮明です。ATSは0から1の値を取り、1に近いほど蓄積(買い)、0に近いほど分散(売り)を示します。
データが示す事実は明確です:
- 2025年1〜4月:全グループが売却→ビットコイン価格は30%下落し、7.6万ドルまで急落
- 8月以降:クジラは継続的に売却、小口は継続的に蓄積→市場は二極化
出典:CoinDesk - Bitcoin Whales vs Everyone Else
小口 vs 大口:真逆の行動が示す「市場の分断」
今回最も注目すべきは、保有量別グループの「真逆の行動」です。Glassnodeのデータによると、8月以降の各グループの動きは以下の通りです:
各グループの蓄積傾向(ATSスコア)
- 1万BTC以上(クジラ):継続的に売却(ATSスコア0に近い)
- 1,000〜1万BTC(大口):やや売却傾向
- 100〜1,000BTC(中口):中立〜やや蓄積
- 10〜100BTC(小中口):蓄積傾向
- 1〜10BTC(小口):強い蓄積傾向
- 0.01〜1BTC(超小口):非常に強い蓄積傾向
つまり、保有量が少ないグループほど積極的に買い増し、保有量が多いグループほど売却しているという、明確な分断が起きているのです。
CoinDeskは記事の中で、こう結論づけています:
「クジラは依然としてビットコイン市場の価格動向を操縦している(Whales still steer the price action in the Bitcoin market)」
この指摘は重要です。小口投資家がどれだけ買い増しても、クジラの大量売却には対抗できない可能性が高いのです。
出典:CoinDesk - Bitcoin Whales vs Everyone Else
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さらなる警戒材料:465万BTCの「休眠コイン」が復活

市場の懸念材料は、クジラの売却だけではありません。
CoinDeskが11月6日に報じたところによると、2025年に入ってから、5年以上動いていなかった「休眠ビットコイン」が465万BTC復活し、市場に流通し始めたことが明らかになりました。
この465万BTCという数字は、歴史上移動された5年以上休眠BTCの78%に相当します。つまり、過去に例を見ないほど大量の長期保有ビットコインが、今年になって市場に戻ってきたのです。
休眠コインが復活する理由
長期保有者がビットコインを動かす理由は、主に以下の3つです:
- 利益確定:価格が高騰したタイミングで売却
- ポートフォリオの再構築:他の資産への移動
- 相続や紛失BTCの回収:秘密鍵が見つかった、など
いずれにせよ、465万BTCという膨大な量が市場に流入したという事実は、売り圧力の増加を意味します。
出典:CoinDesk - 4.65 Million Bitcoin Dormant for at Least 5 Years Have Been on the Move in 2025
データが示す3つの警告サイン
今回のCoinDesk報道と休眠コイン復活のデータから、以下の3つの警告サインが読み取れます。
クジラの継続的売却は「トップシグナル」の可能性
過去のビットコイン市場では、クジラが大量売却を始めると、その後価格が大きく下落するパターンが繰り返されてきました。
2025年1〜4月の下落も、全グループ(クジラを含む)が売却したことが引き金でした。現在、クジラは8月から3ヶ月連続で売却中。歴史が繰り返されるなら、今は「トップ圏」にいる可能性があります。
小口の買い支えには限界がある
小口投資家がどれだけ買い増しても、資金力ではクジラに到底敵わないのが現実です。
1万BTC以上を保有するクジラが本気で売却すれば、小口の買いは簡単に飲み込まれます。CoinDeskが指摘する通り、「クジラが価格を操縦している」のです。
休眠コインの復活は「潜在的売り圧力」
465万BTCの休眠コインが市場に復活したということは、いつでも売却される可能性があるということです。
すでに売却されたものもあるでしょうし、まだウォレットに眠っているものもあるでしょう。いずれにせよ、この「潜在的売り圧力」は、市場にとって大きなリスク要因です。
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まとめ:市場構造の変化を見極める重要性
CoinDeskの最新報道が明らかにしたのは、ビットコイン市場の深刻な「構造変化」です。
- クジラは3ヶ月連続で売却
- 小口は買い増しを継続
- 465万BTCの休眠コインが市場に復活
この3つの事実が同時に起きている現在の市場は、過去のバブル相場とは明らかに異なります。
小口投資家の熱狂的な買いがある一方で、大口は冷静に利益確定を進めている——このギャップこそが、今回のデータが示す最大の警告です。
投資家として今最も重要なのは、「価格」だけでなく「市場構造」を見る目を持つことです。表面的な価格の動きだけで判断せず、オンチェーンデータが示す「誰が買い、誰が売っているか」を冷静に分析する必要があります。
CoinDeskが結論づけた通り、「クジラが価格を操縦している」のが現実です。ならば、私たち小口投資家は、クジラの動きを注意深く観察し、無理な買い増しは避け、リスク管理を最優先にする戦略が求められます。
市場が「大分断」の状態にある今、生き残ることが最も大切です。
【謝罪】バブルは来ません。
本日より、明確に“暴落目線”へ切り替えます。まず初めに、年初から「バブル相場が来る」と断言していたことについて、真摯にお詫び申し上げます。
ただし今回の目線変更は“敗北宣言”ではありません。… https://t.co/j2rMHUx5lY pic.twitter.com/OerBDMSjCb— 暗号資産女子の金ちゃん (@kimchan_btc) November 9, 2025
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