
身近なPontaポイントが、ステーブルコインや仮想通貨(暗号資産)に交換可能になるサービスが発表されました。KDDIとHashPortの資本業務提携により、2025年12月1日からサービス提供開始予定。Ponta会員ID数は1.2億件を超えており、多くのユーザーにとって仮想通貨への新しい入り口となる可能性があります。具体的に何ができるのか、詳しく解説していきます。
本記事で分かること
- KDDIとHashPortの提携内容とサービス開始予定
- 予定されているPontaポイント交換サービスの概要
- 利用にあたって知っておくべき注意点

KDDI×HashPort提携で発表された新サービス

資本業務提携の内容
2025年11月11日に株式会社HashPortとKDDIの両社により公開された情報によると、2025年10月24日、KDDIはWeb3ウォレット開発を手がけるHashPortと資本業務提携契約を締結しました。KDDIはHashPortの発行済株式の20%超を取得し、HashPortを持分法適用会社としています。出資額は数十億円規模と報じられています。
この提携により、累計100万ダウンロードを達成したHashPort Wallet(旧EXPO2025デジタルウォレット)と、Ponta、au PAYが連携する計画が発表されました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 契約締結日 | 2025年10月24日 |
| KDDIの出資比率 | 20%超(持分法適用会社化) |
| 出資額 | 数十億円規模(報道による) |
| Ponta会員ID数 | 約1億2,416万件(2025年10月末時点)※ |
| au PAYユーザー数 | 約3,840万人(2025年10月末時点) |
| HashPort Wallet DL数 | 累計100万ダウンロード |
※⚠️注意:
Ponta会員数について 公式発表の「1億2,416万」は会員ID登録数であり、実際の利用者数(実人数)とは異なります。一人が複数のIDを保有している場合や、休眠アカウントが含まれる可能性があります。
前回記事から何が進んだ?
以前の記事では、Pontaの仮想通貨関連サービスについて「Pontaビットコin牧場」という疑似体験サービスや、アバランチのMUGEN Chain技術について詳しく解説しました。2025年7月3日時点では「2025年内に実現予定」という計画段階でしたが、今回の発表で正式な資本業務提携が締結され、サービス開始予定日が12月1日と発表されました。
👉:アバランチ技術やMUGEN Chainについて詳しく知りたい方はこちら【仮想通貨】PontaでビットコインI取引、2025年にも開始計画 アバランチ技術で日常利用へ
12月1日開始予定の新サービス概要
発表されている2つの交換サービス
公式発表によると、2025年12月1日から以下のサービス提供が予定されています。
①Pontaポイントからステーブルコイン・仮想通貨への交換サービス(予定)
HashPort Wallet内で、Pontaポイントをステーブルコインや仮想通貨に交換できるサービスが予定されています。
現時点で未発表の情報
・交換可能な具体的な銘柄(USDC、JPYCなど)
・最低交換ポイント数
・交換レート
・交換手数料
②ステーブルコイン・仮想通貨からau PAYギフトカードへの交換サービス(予定)
保有している仮想通貨やステーブルコインを、au PAYギフトカード(コードタイプ)に交換できるサービスが予定されています。取得したギフトカードは、au PAYマネーライトへのチャージに利用可能とされています。
注意事項
・au PAYマネーライトは出金・送金不可
・具体的な手数料や所要時間は未発表
・利用可能な店舗はau PAY加盟店に限定
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】2025年注目のステーブルコイン徹底解説|仕組み・メリット・主要銘柄まとめ
予定されている利用の流れ(想定)
①Pontaポイントから仮想通貨への交換(予定)
step
1HashPort Walletをダウンロード
大阪・関西万博で使われていたEXPO2025デジタルウォレットがリニューアルした「HashPort Wallet」アプリをスマートフォンにダウンロードします。
step
2Pontaアカウントと連携(予定)
HashPort Wallet内で、既存のPontaアカウントと連携する予定です。
step
3Pontaポイントを交換(予定)
HashPort Wallet内で、保有しているPontaポイントをステーブルコインや仮想通貨に交換する予定です。
⚠️ 詳細未発表 交換方法の具体的な手順、UI、所要時間などは、サービス開始時に発表される予定です。
②仮想通貨から日常の買い物へ(予定の流れ)
step
1仮想通貨をau PAYギフトカードに交換
保有している仮想通貨やステーブルコインを、HashPort Wallet内でau PAYギフトカード(コードタイプ)に交換する予定です。
step
2au PAYにチャージ
取得したギフトカードコードを使って、au PAYマネーライトにチャージする予定です。(注意:au PAYマネーライトは出金・送金不可)
step
3au PAY加盟店で利用
チャージしたau PAYを使って、全国のau PAY加盟店で買い物ができます。
想定される活用シーン
| シーン | 想定される活用方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 少額投資の入門 | 貯まったポイントを仮想通貨に交換 | 価格変動リスクあり |
| 価格上昇時の対応 | 値上がりした仮想通貨をau PAYに交換 | 手数料・タイムラグの詳細は未発表 |
| ポイント有効活用 | 期限が近いポイントを仮想通貨に変換 | すぐに現金化できない可能性 |
なぜ今、大企業が仮想通貨サービスに参入するのか?
日本の仮想通貨規制環境の整備
日本では2023年に改正資金決済法が施行され、ステーブルコインの発行や取り扱いに関する法整備が進みました。これにより、大手企業が仮想通貨関連サービスに参入しやすい環境が整ってきています。
👉:合わせて読みたい【最新ニュース】金融庁3メガバンクのステーブルコイン実証実験を正式支援!決済高度化へ新組織発足
Web3技術の社会実装への動き
大阪・関西万博でHashPort Walletが100万ダウンロードを達成したことは、日本におけるWeb3技術の受容性が高まっていることを示しています。
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】ビットコイン・イーサリアムで学ぶWeb3の本質|ブロックチェーン&エコシステム入門
主要企業の仮想通貨関連の取り組み
| 企業 | 取り組み内容 | 発表時期 |
|---|---|---|
| KDDI×HashPort | Pontaポイントのステーブルコイン交換予定 | 2025年11月 |
| 三井住友FG | ステーブルコイン開発検討 | 2025年4月 |
| PayPay×Binance Japan | PayPayマネーでの仮想通貨購入検討 | 2024年 |
| 楽天 | 楽天ウォレットでの仮想通貨取引 | 提供中 |
利用にあたっての重要な注意点

知っておくべき3つのリスク
①価格変動リスク
ステーブルコインは比較的安定していますが、その他の仮想通貨は価格が大きく変動する可能性があります。投資は余裕資金で行い、生活資金には手を付けないようにしましょう。
②技術的・システム的リスク
ブロックチェーン技術は比較的新しい技術です。システム障害やセキュリティリスクもゼロではありません。サービス開始後の実際の使い勝手は、しばらく様子を見る必要があります。
③税金の取り扱い
仮想通貨の売買益は雑所得として課税対象となります。Pontaポイントを仮想通貨に交換した時点や、仮想通貨を売却した時点で利益が出ている場合、確定申告が必要になる可能性があります。具体的な税務処理については、税理士や税務署に確認することをお勧めします。
👉:合わせて読みたい【ニュース解説】金融庁、仮想通貨課税を「総合課税→分離課税」へ要望|2026年度改正が焦点
サービス開始前に確認すべきポイント
- ✅ 交換可能な銘柄:どの仮想通貨・ステーブルコインに交換できるか
- ✅ 最低交換額:何ポイントから交換可能か
- ✅ 手数料:交換時、チャージ時にかかる手数料
- ✅ 処理時間:交換からチャージまでの所要時間
- ✅ 利用規約:サービスの制限事項や注意事項
安全に始めるための推奨事項
- ✅ 少額からスタート:まずは数千ポイント程度から始めて、仕組みを理解する
- ✅ 公式情報を確認:KDDI、HashPortの公式サイトで最新情報をチェック
- ✅ セキュリティ対策:ウォレットのパスワード管理を徹底し、二段階認証を設定
- ✅ 記録を残す:交換履歴や取引記録を保存し、確定申告に備える
- ✅ 様子を見る:サービス開始直後は様子を見て、評判を確認してから始めるのも一つの方法
よくある質問Q&A
Q1:Pontaポイントは何ポイントから交換できますか?
A:現時点では未発表です。サービス開始時に公式サイトで発表される予定です。
Q2:交換手数料はかかりますか?
A:手数料の詳細は未発表です。一般的にブロックチェーン取引には手数料が発生しますが、具体的な金額はサービス開始時に確認してください。
Q3:au PAYユーザーでなくても利用できますか?
A:Pontaポイントから仮想通貨への交換は可能と想定されますが、仮想通貨を日常の買い物に使うにはau PAYへのチャージが必要とされています。詳細は公式発表をお待ちください。
Q4:どんな仮想通貨に交換できますか?
A:公式発表では「ステーブルコイン及び暗号資産」と記載されていますが、具体的な銘柄は未発表です。
今後の展開と業界への影響
ポイント経済圏と仮想通貨の融合
KDDIの動きに追随して、他の通信キャリアや大手ポイントサービスも仮想通貨サービスに参入する可能性があります。ポイントと仮想通貨を結びつける動きは、業界全体のトレンドになりつつあります。
Web3サービスの認知度向上への期待
Ponta会員ID数1.2億件という大規模な基盤を持つサービスで仮想通貨交換が可能になることで、日本におけるWeb3サービスの認知度向上に寄与する可能性があります。
まとめ:新サービスの開始を慎重に見守ろう
KDDIとHashPortの資本業務提携により、2025年12月1日からPontaポイントとステーブルコイン・仮想通貨の交換サービスが開始される予定です。ただし、現時点では交換可能な銘柄、手数料、最低交換額などの詳細は未発表です。
サービスが実際にどれだけスムーズに使えるか、手数料はどの程度か、税務処理はどうなるかなど、実際に始まってみないと分からない部分も多くあります。焦らず、サービス開始後の評判や公式情報を確認してから利用を検討するのも賢明な選択です。
技術的な背景やアバランチのMUGEN Chain技術について詳しく知りたい方は、前回の記事もぜひご覧ください。
👉:前回7月3日の記事はこちら【仮想通貨】PontaでビットコインI取引、2025年にも開始計画 アバランチ技術で日常利用へ
重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。レバレッジ取引は特にリスクが高く、資金を全て失う可能性があります。投資判断は自己責任で行ってください。必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう
海外取引所・DEX利用時の重要な注意事項
法的リスクについて
・日本居住者の利用は、完全に自己責任での利用となります
・資金保護や紛争解決において、日本の法的保護を受けられません
・エアドロップや取引利益は課税対象です。必ず税務申告を行ってください
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