
2025年11月上旬、複数のDeFiプロトコルで大規模な資金流出とステーブルコインのデペッグが相次ぎ、市場は混乱しました。その中でAAVEはプロトコル稼働を維持し、大規模清算を自動処理した実績が改めて注目されています。DeFi危機の今だからこそ知るべき、安全性の高いレンディングプロトコルとは?
本記事で分かること
- 今DeFi市場で何が起きているのか
- AAVEの仕組みと安全性の秘密
- 初心者が安全に始める方法

【2025年最新】今DeFi市場で何が起きているのか?

連鎖崩壊が止まらないDeFi市場
2025年11月3日から、DeFi(分散型金融)市場で前例のない規模の連鎖崩壊が発生しています。
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被害の全体像:
| 日付 | 事件 | 被害規模 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 11月3日 | Stream Finance崩壊 | 約9,300万ドル | 入出金停止 |
| 11月2~3日 | Balancerハッキング | 約1億1,600万~1億2,800万ドル | 一部回収中 |
| 11月4~6日 | USDX、deUSD連鎖デペッグ | 数千万ドル規模 | 複数影響 |
| 推定総額 | 複数プロトコル | 少なくとも2億~3億ドル台 | 現在進行中 |
💡初心者解説:
- デペッグ: ステーブルコインが1ドルの価値を失うこと
- 連鎖崩壊: 1つの破綻が他のプロトコルに波及する現象
👉:詳しくはこちら【最新ニュース】ステーブルコイン崩壊で大損失!xUSD暴落で露呈したDeFiの構造的リスク
その中で「無傷」だったAAVE
市場全体が混乱する中、
AAVEは一切の出金停止や機能不全を起こさず、プロトコルは正常稼働を維持しました。10月10~11日の「史上最大ストレステスト」でその堅牢性を証明:
- 清算処理: 約1億8,000万ドルを自動処理
- プロトコル稼働: 全期間を通じて正常稼働
AAVEとStream/Balancerの決定的な違い:
| 要素 | Stream/Balancer | |
|---|---|---|
| 透明性 | 完全公開・監査済み | 不透明 |
| TVL | 約35億ドル(2025年11月) | 1.6億/数十億ドル |
| オラクル | Chainlink複数採用 | 単一・遅延 |
| 結果 | 無傷で稼働 | 出金停止/被害 |
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AAVEとは?初心者が知るべきDeFiレンディングの基本
AAVEってどんなプロジェクト?
AAVE(アーベ)は、銀行を通さずに仮想通貨(暗号資産)の貸し借りができる、世界最大級のDeFiレンディングプロトコルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誕生 | 2017年(ETHLend)→2020年にAave |
| TVL | 約35億ドル(2025年11月) |
| 対応チェーン | Ethereum、Polygon等10以上 |
| 監査 | Trail of Bits、OpenZeppelin等 |
| 運営 | DAO(分散型自律組織) |
💡TVL(Total Value Locked): プロトコルに預けられている資産総額。DeFiの信頼性を測る最重要指標
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AAVEの仕組み:銀行を通さない貸し借り
①預入側(貸し手):
- 年利3~8%(ステーブルコイン)
- いつでも引き出し可能
- aToken(利息付きトークン)を自動受取
②借入側:
- 担保を預ける(例:ETH)
- 担保の最大80%まで借入可能
- Health Factor 1.0以下で自動清算
💡Health Factor: 担保の健全性指標。2.0=安全、1.5=注意、1.0以下=清算リスク
AAVEの3つの独自機能
①フラッシュローン
- 1トランザクション内で借入→返済
- 担保不要・瞬時決済
②Eモード
- 同系統資産(例:ステーブルコイン)で高効率借入
- 最大97%借入可能(資産により異なる、ETH系は最大90%)
- 通常の2倍以上の資本効率
③GHOステーブルコイン
- AAVE発行の分散型ステーブルコイン
- 流通約4.38億GHO(2025年11月)
AAVEトークンとは?なぜ存在するのか
AAVEの基本的な使い方はレンディング(預け入れ・借入)です。 さらに、AAVEトークンを持っている場合はDAO投票にも参加できます。
| 種類 | 用途 | 必要なもの |
|---|---|---|
| プロトコル利用 | 預入・借入 | MetaMask + USDC等 |
| トークン保有 | プロトコルの意思決定 | AAVEトークン |
AAVEトークンの本質:DAOのガバナンストークン
AAVEトークンは「AAVEプロトコルの株主になるためのトークン」です。
| 要素 | 従来の会社 | |
|---|---|---|
| 意思決定者 | 取締役会 | AAVEトークン保有者全員 |
| 投票権 | 年1回株主総会 | 常時オンライン投票 |
| 決定事項 | 役員選任等 | 金利・機能・資金配分 |
AAVEトークンで決められること:
- ①金利設定(各通貨の貸出・借入金利)
- ②新機能追加(v4開発に1,700万ドル承認)
- ③リスクパラメータ調整(担保率等)
- ④資金運用(DAO Treasury)
- ⑤GHOの金融政策
追加メリット:
- ステーキングで報酬獲得(年利は変動)
- 借入手数料割引
AAVEの使い方:初心者向け完全ガイド

AAVEの使い方を初心者向けに解説します。まずは基本的なレンディングから始めましょう。
【1】レンディング・借入の基本的な使い方
✅ 準備するもの:
・🦊MetaMaskなどのウォレット
・預け入れ用の仮想通貨(ETH、USDC、USDTなど)
・ガス代(取引手数料)としてのETH
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】メタマスクの使い方完全ガイド|2025年最新機能と初心者向け設定方法
step
1ウォレット接続
- AAVEプロトコル(app.aave.com)にアクセス
- 右上の「Connect Wallet」をクリック
- MetaMaskを選択して接続
- 使用したいネットワーク(Ethereum、Polygon等)を選択
step
2仮想通貨を預け入れる(レンディング)
- 「Supply(預け入れ)」タブを選択
- 預けたい仮想通貨を選択(例: USDC、ETH)
- 数量を入力して「Supply」をクリック
- MetaMaskで取引を承認(ガス代が発生)
- 預け入れ完了→自動的に利息が発生
step
3仮想通貨を借りる(借入)
- 預け入れた資産が担保として自動設定される
- 「Borrow(借入)」タブを選択
- 借りたい仮想通貨を選択
- 借入可能額の範囲内で数量を入力
- 変動金利 or 固定金利を選択
- 「Borrow」をクリック→MetaMaskで承認
⚠️ 重要な注意点:
- Health Factorを常に確認(1.5以上を維持)
- 1.0を下回ると清算(強制返済)が発生
- 借り過ぎに注意!余裕を持った借入を
【2】AAVEトークンでDAO投票に参加する方法
AAVEのガバナンス(運営方針の決定)に参加したい場合、AAVEトークンが必要です。
step
1AAVEトークンを購入(CEX)
- 中央集権取引所(CEX)でAAVEを購入
- 主要なCEX: BTCC、MEXC、Bybit等
- 購入方法: クレジットカード、銀行振込等
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】BTCCとは?安心できる海外取引所の特徴・使い方を解説【2025年版】
step
2MetaMaskに送金
- CEXの出金画面でMetaMaskアドレスをコピー
- ネットワークはEthereumメインネット(ERC-20)を選択
- 送金数量を入力→出金実行
- 数分~10分程度でMetaMaskに着金
step
3Snapshotで投票
- Snapshot(snapshot.org/#/aave.eth)にアクセス
- 右上の「Connect Wallet」→MetaMaskを接続
- 現在進行中の提案(Proposal)を選択
- 投票オプションを選び「Vote」をクリック
- MetaMaskで署名(ガス代不要!)
📌 投票の仕組み:
・保有AAVEトークン数 = 投票権の強さ
・例: 10 AAVE保有 = 10票分の投票権
・投票結果は公開され、透明性が高い
💡 初心者へのアドバイス:
- まずはレンディング(預け入れ)から始めるのがおすすめ
- AAVEトークンは必須ではない(DAO投票したい人だけでOK)
- 少額でテストしてから本格的に利用しよう
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】DAOとは?AAVEとArbitrumに学ぶ"自律型コミュニティ"の未来
AAVEのリスクと注意点
| リスク | 対策 |
|---|---|
| 清算リスク | Health Factor 2.0以上維持 |
| スマコンバグ | 少額から開始 |
| 価格変動 | ステーブルコイン推奨 |
初心者の失敗TOP3:
①過剰な借入(HF 1.5以下)
- 危険:100万円担保で95万円借入→HF 1.05
- 安全:100万円担保で50万円借入→HF 2.0
②Health Factor監視怠慢
- 対策:毎日確認、アラート設定
③ガス代不足
- 対策:常時ETH 500~1,000円確保
清算の仕組み:
1)担保価値下落→HF低下
2)HF 1.0以下で自動清算
3)担保売却+ペナルティ(5~10%)
4)手元資産ほぼゼロ
Stream事件の教訓:
❌ 高利回り(20%超)に飛びつかない
❌ TVL小さすぎるプロトコル避ける
❌ 透明性ないプロトコル使わない
AAVEと他のDeFiレンディングの比較
主要プロトコル比較表(2025年11月):
| プロトコル | TVL | 運営歴 | 安全性 | 利回り | 初心者向け |
|---|---|---|---|---|---|
| 約35億ドル | 7年以上 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 中(安定) | ◎ | |
| Compound | 約30億ドル | 6年以上 | ⭐⭐⭐⭐ | 低 | ◎ |
| Morpho | 約20億ドル | 2年 | ⭐⭐⭐ | 中~高 | △ |
| Spark | 約15億ドル | 1年 | ⭐⭐⭐ | 中 | △ |
| Stream | 0(破綻) | 1年 | ⭐ | 高すぎた | × |
AAVEを選ぶべき3つの理由:
1. 実績と信頼性
- 7年以上の運営歴
- 大手監査会社による複数回監査
- 危機時も無傷で稼働
2. 透明性
- すべてオンチェーンで検証可能
- DAO運営で意思決定が公開
- リアルタイムデータ公開
3. 堅牢性
- 複数オラクル採用(Chainlink等)
- 自動清算メカニズムの実証済み
- 10月10~11日の1億8,000万ドル清算成功
AAVEの将来性:2025年注目ポイント
①Aave v4開発中(2025年第4四半期リリース予定)
・クロスチェーン統合で流動性統一
・ガス代削減とモジュール化設計
②RWA(現実資産)取り込み
・不動産・債券トークン化対応
③GHO普及拡大
・主要DEXで流動性増加
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】edgeX完全ガイド|安全性とリスク徹底比較!パーペチュアルDEX選び方決定版
まとめ
2025年11月、DeFi市場は少なくとも2億~3億ドル台の被害が発生中です。その中でAAVEは1億8,000万ドルの清算を自動処理し、無傷で稼働を継続しました。
約35億ドルのTVL、7年以上の実績、透明性の高いDAO運営が、危機時の安全性を証明。
初心者はまず少額のUSDC預入(例: 100ドル相当)から始めて、安全性の高いDeFiレンディングを体験しましょう!app.aave.comにアクセスして、今日から始められます。
重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。レバレッジ取引は特にリスクが高く、資金を全て失う可能性があります。投資判断は自己責任で行ってください。必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう
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