「そろそろビットコインも高すぎるんじゃ…?」そんな不安を感じている人も多いかもしれません。でも、実は今が“最も美味しい位置”かもしれないとしたらどうしますか?過去10年以上のデータを使って、プロも見ている指標「MRPI(Market to Realized Price Index)」から、相場の本当の“天井と底”を読み解いていきます。

本記事で分かること
- 今の相場が「バブルなのか」「中盤なのか」が視覚で分かる
- 買いのタイミングと利確の基準をオンチェーンで判断できるようになる
- 過去10年で機能し続けている“超信頼指標”MRPIの使い方がわかる
多くの人が間違える「高くなったから売り」という早すぎる判断
「価格が上がった=もう天井」ではありません。
実際、2021年もその前の2017年も、「上がりすぎて怖い」と売った人たちが、その後のラストスパートを取りこぼしてきました。
プロは“チャートの形”よりも、“オンチェーンのデータ”を見ています。
なぜなら、それが「どのくらいの人がどの価格で買って、今どのくらい含み益を持っているか」を教えてくれるからです。
MRPIとは?初心者にも分かるかんたん解説
このチャートを使います。
⬛️ 黒線がBTC価格、🟪紫(🟥赤)線がMRPI(市場価格 ÷ 実現価格)です。
MRPIが意味するのは「今の価格が、ホルダーたちの平均取得価格に対してどれくらい高いか?」という“加熱度”。
-
MRPIが高い(x8〜x11) ➡️ みんな含み益 ➡️ 利確の嵐(=バブル崩壊)
-
MRPIが低い(x1以下) ➡️ 含み損多数 ➡️ 売りが止まり底打ち
実は、過去のバブルと暴落の全てが、この指標と一致しているのです。
Crypto Quant|BTC: Market to Realized Price Index (MRPI)
実現価格って何?なぜ重要なの?
実現価格(Realized Price)とは 全てのビットコインを「最後に動いた時の価格」で評価した平均価格のことです。
例えば:Aさんが100万円で1BTC購入➡️その1BTCの実現価格は100万円
単純平均ではなく、「実際にお金が動いた価格」を基準にしているため、より現実的な指標となります。
なぜMRPIが機能するのか?
- 心理的な基準点:人は自分の購入価格を基準に判断する
- 利確・損切りの目安:含み益が大きくなるほど利確したくなる
- 需給バランス:多くの人が含み益なら売り圧力⤴️、含み損なら売り圧力⤵️
MRPIチャートの見方を完全マスター!各線と色分けの意味
チャート上の各線が表す意味
このチャートには複数の線や色分けがされていますが、それぞれに重要な意味があります:
⬛️ 黒線(BTC Price)
• ビットコインの実際の価格推移を表示
• 私たちが普段見ている「1BTC = ○○万円」の動き
• 価格だけでは分からない「相場の本質」を読み解くため、他の指標と組み合わせが重要
🟪 紫線(MRPI本体)
• Market to Realized Price Index(MRPI)の推移
• 「市場価格 ÷ 実現価格」で計算される数値
• 簡単に言うと「ホルダーたちの平均取得価格に対して、今の価格がどれくらい高いか」を示す指標
🟥 赤線(MRPIピーク強調)
• MRPIが特に高くなったポイントを強調表示
• 歴史的に見て「危険水域」に入った瞬間を視覚的に分かりやすく表示
水平線(基準レベル)の読み方
チャート上の水色の水平線は、MRPIの重要な基準値を示しています:
MRPI値 | 意味 | 投資家心理 | アクション指針 |
---|---|---|---|
1.0以下 | 市場価格 ≒ 実現価格 | 多くの人が含み損状態 | 🟢 絶好の仕込みタイミング |
3.5付近 | 実現価格の3.5倍まで上昇 | まだ上昇余地あり、要警戒 | 🟡 警戒しつつ押し目狙い |
8.0付近 | 実現価格の8倍まで上昇 | 大口の利確が活発化 | 🟠 高リスク(部分利確検討) |
11.0以上 | 実現価格の11倍の異常高騰 | バブル崩壊直前の状態 | 🔴 極危険(大幅利確推奨) |
色分けされた期間の意味
🟨 黄色のハイライト期間(ピーク期) • 2017年末〜2018年初頭 • 2021年前半〜後半
• MRPIが8を超えて危険水域に突入し、その後暴落した期間 • 「利確のラストチャンス」を示している
🟦 青色のハイライト期間(ボトム期) • 2015年、2018年〜2019年、2022年〜2023年 • MRPIが1.0を下回り、多くのホルダーが含み損を抱えた期間
• 「最高の仕込みタイミング」を示している
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】取引所MEXCの完全ガイド!Binance・Vantage・FXGTと徹底比較
今の位置は?過去と照合して“今”を知る
2025年8月現在、ビットコイン価格は約11万4,000〜11万5,000ドルで推移しており、円建て・ドル建てともに史上最高値圏にあります。
この価格水準でのMRPIは推定3.8〜4.2付近となっており、これはちょうど「Midリスク」ゾーンであり、過去で言えば2016年後半や2020年夏と同じような“バブル前夜”の水準です。
過去サイクルとの比較で見る現在地
✅ 2017年サイクル
• 2016年:MRPI 2〜3で上昇開始(BTC価格400〜800ドル)
• 2017年12月:MRPI 11でピーク(BTC価格20,000ドル)
• 2018年12月:MRPI 0.4でボトム(BTC価格3,200ドル)
✅ 2021年サイクル
• 2020年:MRPI 2〜3で上昇開始(BTC価格10,000〜20,000ドル)
• 2021年11月:MRPI 8でピーク(BTC価格69,000ドル)
• 2022年11月:MRPI 0.7でボトム(BTC価格15,500ドル)
✅ 2025年現在
• MRPI 3.5〜4.0付近で推移
• BTC価格約115,000ドル
• 過去パターンから見ると「上昇サイクルの中盤」
• まだ危険水域(8以上)まで余裕がある状態
-
天井だった 2017年・2021年は、MRPIが8を超えてから崩落
-
底だった 2015年・2018年・2022年は、MRPIが1以下
- 現在は、そのちょうど中間地点。まだ利確を焦る場面ではなく、むしろ押し目が入れば積極的に拾っていく戦略が合理的です。
プロはこう使う:MRPIから見たトレード戦略
順位 | MRPI値 | リスク判断 | アクション指針 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 0.8以下 | 非常に低リスク | 強気の買い増しゾーン | 過去の底値付近で共通 |
2 | 1〜2 | 低リスク | 積立・中期仕込み向いている | 押し目狙いに最適 |
3 | 2〜4 | 中リスク | 上昇を楽しみつつ部分利確も視野 | 過去サイクルの中盤位置 |
4 | 5以上 | 高リスク | 警戒しつつトレーリングストップを活用 | 過熱感が出始める |
5 | 8以上 | 非常に高リスク | 大口の利確が起きやすいバブル警戒圏 | 過去すべてバブル天井で共通 |
プロが実践するMRPI活用テクニック
📈 段階的エントリー戦略
• MRPI 1.0以下:全力仕込みゾーン
• MRPI 1.0〜2.0:積極的な追加購入
• MRPI 2.0〜4.0:様子見つつ押し目買い(👈 現在ココ)
• MRPI 4.0〜6.0:新規購入は控えめに
📉 段階的イグジット戦略
• MRPI 5.0:ポジションの20%利確
• MRPI 6.0:さらに30%利確
• MRPI 8.0:大幅利確開始
• MRPI 10.0以上:ほぼ全てのポジション解消
よくある勘違いと注意点
❌ 勘違い1:
「価格が史上最高値だからもう遅い」 MRPIが低い間は、価格上昇の余地が十分残されています。価格の絶対値ではなく、相対的な位置が重要。実際2017年も2021年も、「最高値更新したから天井」と考えた人が最後の上昇を逃しました。
❌ 勘違い2:
「MRPI8になったら即売り」
8は警戒ラインであって即座の売りサインではありません。2017年は8から11まで、さらに約40%上昇しました。
❌ 勘違い3:
「必ず同じパターンを繰り返す」 過去の傾向は参考になりますが、ETF承認などの市場環境の変化で多少のズレは生じる可能性があります。
✅ 正しい使い方
• MRPIは他の指標と組み合わせて使用
• 絶対的なシグナルではなく、リスク管理の一つとして活用
• 段階的な利確・仕込み戦略に組み込む

相場分析|ビットコイン日足
8月最終週のマーケットで、一時大きく下落したビットコイン。
その背景と現在の重要局面を解説します📝
MRPIの過去サイクルを照らし合わせる限り、2025年8月現在はまだ"中間点"。 ここから価格が2倍〜3倍になる局面も十分に残されています。
🔍 注目すべき3つの「重要ライン」
現在のビットコインは、以下の3点が交差する“極めて重要な起点”に位置しています。
1️⃣ チャネルのセンターライン(🟡 黄色破線)
中期トレンドの「軸」。過去に何度も反発・反落の起点となっている基準線です。
2️⃣ 100EMA(♦️赤の移動平均線)
4月22日の力強い上昇以降、約4ヶ月ぶりに「ヒゲ」でタッチ&わずかに割れ。
これは中期サポートの試しとして極めて注目。
3️⃣ 111,853ドル(🟨 黄色点線)
2025年春の史上最高値。
その後の“ロールリバーサル”(ブレイク後の支持転換)も2度機能し、極めて信頼度の高いサポート。
👉:合わせて読みたい【テクニカル分析】ロールリバーサルとは?
現在の状況まとめ
-
一時的に急落し、三重の支持帯に同時接触
-
レンジ下限に近づくも、まだ完全に崩れていない
-
過去の反発履歴からも、ここでの攻防は今後の中期トレンドを左右する分岐点
今後のシナリオ
✅ このラインで踏ん張れれば…
→ 再び12万ドル付近のチャネル上限(レジスタンス)へ向けた反発が期待できる
❌ このラインを明確に割り込むと…
→ 10.5万〜10.2万ドル帯の中期サポートゾーンへの再調整リスクあり
→ センチメント悪化+アルト市場にも波及の可能性
結論:ここが「買い場」か「ブレイク前兆」かの見極めポイント
この三重ラインを巡る攻防に注目し、次のトレンドを見極めましょう。
「ここを守れば再浮上、割れたら大崩れ」
── ビットコインの分水嶺に立っています。
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】BTCCとは?安心できる海外取引所の特徴・使い方を解説【2025年版】
まとめ
こうしたオンチェーン分析は、感覚や予想じゃなく、数字で「相場の真実」を見抜くための武器です。MRPIという指標を理解することで、感情的な売買から脱却し、データに基づいた合理的な投資判断ができるようになります。
2025年8月現在のMRPI 3.5〜4.0という水準は、過去の成功パターンを見る限り「まだ上昇余地がある中盤戦」と言えるでしょう。特にビットコインETFの普及や機関投資家の参入が進む中、従来のサイクルよりも高い水準まで上昇する可能性も指摘されています。
数字で判断すれば、感情に振り回されることもなくなります。一緒に賢く投資していきましょう💎
重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。投資判断は自己責任で行ってください。
必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
海外取引所利用時の重要な注意事項
法的リスクについて
・日本居住者の利用は、完全に自己責任での利用となります
・資金保護や紛争解決において、日本の法的保護を受けられません
🔐 招待コード:kimchan
📢 最新情報は各SNSでも発信中!
フォローしてお得なチャンスを逃さないでね✨