
2025年12月20日、米資産運用大手Fidelity InvestmentsのJurrien Timmer氏が「2026年はビットコインにとって"休眠期"になる」と予測。しかし、わずか10日前の12月10日、Ark InvestのCEO Cathie Wood氏は異なる見解を示していました──「ビットコインの従来の4年サイクルは機能しなくなりつつある。機関投資家の参入で市場構造が変化している」と。2025年末、ビットコイン市場を巡る最大の論点は「4年サイクルは生きているのか、それとも変化しているのか」に集約されています。
本記事で分かること
- 「4年サイクル継続派」vs「構造変化派」の根拠と予測の違い
- 2025年がビットコイン史上「異常な1年」だった3つの理由
- 年末の感謝キャンペーン活用法と2026年に向けた具体的戦略

BTC 大論争の構図

【継続派】4年サイクルは健在、2026年は休眠期
2025年12月20日、FidelityのJurrien Timmer氏が発表した分析は、ビットコインの歴史的パターンを根拠にしています。
Fidelity陣営の主張:
- 4年サイクルは依然として有効である証拠:
- 2024年4月: 半減期実施
- 2025年10月6日: 史上最高値12万6,200ドル到達
- 2025年12月: 調整局面8万5,000〜9万3,000ドル
- 2026年予測: "year off"(休眠期)となり、サポートライン6万5,000〜7万5,000ドルで推移
- 根拠: 過去3回のサイクル(2014年、2018年、2022年)で、半減期の18-24ヶ月後に「冬」が到来
| サイクル | 半減期 | ピーク時期 | 冬の底値 | 下落率 |
|---|---|---|---|---|
| 第2サイクル | 2012年11月 | 2013年12月 | 2015年1月: 152ドル | -86% |
| 第3サイクル | 2016年7月 | 2017年12月 | 2018年12月: 3,122ドル | -84% |
| 第4サイクル | 2020年5月 | 2021年11月 | 2022年11月: 1万5,760ドル | -77% |
| 第5サイクル(予測) | 2024年4月 | 2025年10月6日 | 2026年?: 6万5,000〜7万5,000ドル | -40〜-50%? |
Timmer氏の発言(原文):
"Bitcoin winters have lasted about a year historically, so my sense is that 2026 could be a year off for Bitcoin. Support is at $65,000–$75,000."
(「ビットコインの冬は歴史的に約1年続いてきた。私の見解では、2026年はビットコインにとって休眠の年になる可能性がある。サポートは6万5,000〜7万5,000ドル」)
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【構造変化派】従来のサイクルは機能しなくなりつつある
一方、2025年12月9日〜10日、Ark InvestのCathie Wood氏は複数メディアのインタビューで異なる見解を示しました。
Cathie Wood陣営の主張:
- 従来の4年サイクルが機能しなくなりつつある理由:
- 機関投資家の長期保有: スポットETFで大量の資金が「ロックアップ」されており、過去のような投げ売りが起きにくい
- ボラティリティの低下: 「初期には75-90%下落していたが、最近は変動幅が縮小している」
- 市場の成熟化: ビットコインが「投機資産」から「ポートフォリオ資産」へ移行中
- 2026年予測: 調整は限定的で、その後ETF流入で再上昇へ
Wood氏の発言(原文):
"We believe the Bitcoin cycle has broken the 4-year pattern and is now in an elongated bull-cycle with more sticky institutional buying that prevents steep crashes."
(「ビットコインのサイクルは4年パターンを破りつつあり、今は機関投資家の粘り強い買いによって急激な暴落を防ぐ、延長された強気サイクルに入っている」)
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両陣営の予測比較
| 項目 | Fidelity(継続派) | Cathie Wood(構造変化派) |
|---|---|---|
| 2026年の性格 | 「休眠期」=弱気相場 | 「調整後の再上昇」=構造変化 |
| 予想底値 | 6万5,000〜7万5,000ドル | 8万5,000〜9万ドル程度 |
| ピークからの下落幅 | 約-40〜-50% | 約-30%(過去より軽微) |
| 2026年末 | レンジ相場継続 | 12万〜15万ドル回復可能性 |
| 最大の根拠 | 歴史的パターンの再現 | 機関投資家の構造変化 |
2025年の「異常さ」が示す市場の構造変化
異常1: 史上初の「マイナスリターン年」の可能性
2025年12月24日時点で、ビットコインの年間リターンは約-6.2%(暫定)です。これは半減期翌年としては史上初のマイナスです。
ビットコインの年別リターン(2011-2025年・検証済みデータ):
| 年 | 年間リターン | 備考 |
|---|---|---|
| 2011年 | +1,473.0% | - |
| 2012年 | +186.2% | 半減期年 |
| 2013年 | +5,463.0% | 半減期翌年、史上最高リターン |
| 2014年 | -57.7% | |
| 2015年 | +34.8% | |
| 2016年 | +123.8% | 半減期年 |
| 2017年 | +1,369.0% | 半減期翌年、バブルピーク |
| 2018年 | -73.6% | |
| 2019年 | +92.2% | |
| 2020年 | +303.2% | 半減期年 |
| 2021年 | +59.7% | 半減期翌年 |
| 2022年 | -64.3% | |
| 2023年 | +155.4% | |
| 2024年 | +121.1% | 半減期年 |
| 2025年 | 約-7.2%(暫定) | 半減期翌年で史上初のマイナス |
データソース: Slickcharts, StatMuse Money(2025年12月24日時点)
何が異常なのか:
- 過去3回の半減期翌年(2012年、2016年、2020年)はすべて+100%以上のプラスリターン
- 2025年10月6日に史上最高値12万6,200ドルを記録したものの、年末までに帳消し
- 半減期の「供給減少→価格上昇」メカニズムが従来通り機能していない
半減期(ハルビング)とは?
約4年ごとに新規発行されるビットコインの量が半分になるイベント。供給減少により価格上昇が期待されるため、市場は「半減期→翌年高騰」のパターンを想定してきました。
異常2: ゴールドとの「大逆転劇」
2025年、ゴールドと「デジタルゴールド」の異名を持つビットコインの関係に異変が起きました。
2025年の資産パフォーマンス比較:
| 資産クラス | 2025年リターン | 過去5年累計 |
|---|---|---|
| ゴールド | +67.8% | +100% |
| S&P 500 | +25% | +85% |
| ビットコイン | -7.2% | +953% |
データソース: Trading Economics(ゴールド・2025年12月24日), Slickcharts(ビットコイン)
The Guardian紙の指摘(2025/12/23):
"Gold is up 70% so far in dollar terms; bitcoin is down 6%. In theory, conditions should have been perfect for bitcoin as a store of value."
(「ゴールドはドル建てで約70%上昇、ビットコインは6%下落。理論上、価値保存手段としてビットコインに完璧な環境だったはずなのに」)
この乖離が意味すること:
- ゴールドは「ファンダメンタル(金融政策・地政学リスク)」で順調に上昇
- ビットコインは「テクニカル(4年サイクル調整)」で下落
- または、ビットコインが「ゴールドとは別の資産クラス」として成熟している過程
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異常3: 機関投資家は撤退していない
過去の「冬」(2018年、2022年)との最大の違いは、機関投資家の保有が安定していることです。
2025年12月のデータ:
- 10月6日ピーク12万6,200ドル → 12月8万5,000ドル = 約-33%下落
- しかし、米国スポットビットコインETFの保有量は-5%未満の減少に留まる
- BlackRock iShares Bitcoin Trust(IBIT)は11月に220億ドル流出したが、12月には流入再開
過去との比較:
- 2018年の冬: 機関投資家ほぼゼロ→個人トレーダーの投げ売りで-84%
- 2022年の冬: 機関投資家は存在したが、FTX破綻で信用崩壊→-77%
- 2025年の調整: 機関投資家が主力→-33%で踏みとどまる(Cathie Wood氏の指摘を裏付け)
2026年への準備を今から──年末の感謝キャンペーン活用法
クリスマスから年末年始にかけて、BTCや仮想通貨の資産管理を見直す時期となっており、様々なキャンペーンやプレゼント企画がみられます。

年末年始で準備すべき4つのこと
- CARF開始(2026年1月1日): 海外取引所の取引情報が自動報告開始。コンプライアンス対応済み取引所への移行が急務
- Bybit完全撤退(2026年1月22日): 日本居住者は移行先を探す必要がある
- 税制改正実施(2027-2028年): 信頼できる取引所での取引履歴管理が重要に
- 2026年の調整局面: FidelityとCathie Woodの両シナリオに対応できる安全なプラットフォーム選び
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BTCC 2025年感謝プレゼントキャンペーン
2011年創業、13年間ハッキング被害ゼロの実績を持つ老舗取引所BTCCが、クリスマス&年末の特別プレゼント企画を実施中です(12月31日まで)。
🎁 プレゼント内容:
- BTCCオリジナルデザイン メカニカルキーボード(抽選1名様)
- 高級感あふれるカスタムデザイン
- 毎日のトレードと作業を快適にサポート
- BTCCユーザーだけの特別なアイテム
🎯 参加対象:
- 新規ユーザー: キャンペーン期間中に招待コード「KIMCHAN」で口座開設
- 既存ユーザー: エントリーするだけで参加可能
📝 参加方法(簡単2ステップ):
⏰ キャンペーン期間:
- エントリー受付: 2025年12月23日 〜 12月31日
- 当選発表: 2026年1月上旬(当選者のみメールで連絡)
海外CEX取引所 BTCC の概要
| チェックポイント | BTCCの実績 |
|---|---|
| 運営年数 | 2011年創業(14年の歴史、3回の「冬」を生き残る) |
| セキュリティ | 13年間ハッキング被害ゼロ、コールドウォレット管理 |
| CARF対応 |
国際規制対応済み、複数国でライセンス取得 |
| 機関対応ツール | TradingView完全統合(2025年12月発表) |
| 取引高 | 2025年Q2: 9,570億ドル(前期比+17%) |
| 規制対応 | 複数国でライセンス取得、日本市場対応継続 |
TradingView連携とは?
世界中のトレーダーが使うチャート分析プラットフォーム「TradingView」と取引所が直接つながること。チャート分析から注文まで1画面で完結し、機関投資家と同じ環境でトレードできます。
2026年戦略──どちらのシナリオでも生き残る方法
シナリオ両対応の「黄金ルール」
「休眠期」「構造変化」どちらが正しくても対応できる戦略があります。
| 戦略 | Fidelity的「休眠期」対応 | Cathie Wood的「構造変化」対応 |
|---|---|---|
| ドルコスト平均法 | 6万5,000ドルの安値で大量購入可 | 上昇に乗り遅れず継続保有 |
| ポートフォリオ分散 | ゴールドで下落リスク軽減 | 株式・債券で利益確保 |
| 信頼できる取引所 | 調整局面を乗り越える安全性 | 機関対応の流動性・ツール |
| 年末準備 | キャンペーンで低コスト移行 | 新ツール習得の時間確保 |
まとめ:2025年の感謝を込めて
2025年のビットコイン市場は、「異常な1年」として歴史に刻まれるでしょう。半減期翌年で史上初のマイナスリターン、ゴールドとの大逆転、機関投資家の粘り強い保有──これらすべてが、市場の構造変化を示唆しています。
FidelityとCathie Woodの論争は、実は対立ではないのかもしれません。
- Fidelity: 「短期的には歴史的パターンが残っている」
- Cathie Wood: 「長期的には機関投資家が市場を変えている」
両方とも正しい可能性があります。つまり、2026年は「過渡期」──古いサイクルの終わりと、新しい時代の始まりが重なる年なのです。
この1年、読者の皆様と一緒に市場を見つめてこられたこと、心から感謝しています。
年末の各取引所キャンペーンは、単なるプレゼント企画ではなく、2026年に向けた「準備期間」のスタートラインです。BTCCの感謝キーボードプレゼント(12/31まで)も、安全な取引所を選定するためのきっかけとなるでしょう。
2026年がどんな年になっても、準備している人は強い。今年の年末、ぜひ次のステップに備えましょう!
重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。レバレッジ取引は特にリスクが高く、資金を全て失う可能性があります。投資判断は自己責任で行ってください。必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう
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