2025年10月1日、大和証券が全国の本支店でFintertechの「デジタルアセット担保ローン」の紹介業務を開始しました。これは、保有する仮想通貨(暗号資産)を売らずに、担保として預けるだけで最大5億円まで融資を受けられる画期的なサービスです。「ビットコインはホールドしておきたいけど、今は日本円が必要」そんなジレンマの方、結構多いですよね。

本記事で分かること
- デジタルアセット担保ローンの仕組みと最新動向
- 大和証券紹介業務開始の衝撃と市場への影響
- メリット・デメリットと初心者が知るべきリスク
- 他の仮想通貨活用方法との詳細比較
デジタルアセット担保ローンとは?仮想通貨の新しい使い方
基本的な仕組み:売らずに借りる革命
デジタルアセット担保ローンとは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨を担保に差し入れることで、日本円の融資を受けられるサービスです。
Fintertech 株式会社|デジタルアセット担保ローン
従来の資金調達との違い
項目 | 仮想通貨を売却 | 銀行ローン | デジタルアセット担保ローン |
---|---|---|---|
仮想通貨の保有 | ✕ 手放す | ◯ 保有継続 | ◯ 保有継続(担保預け) |
将来の値上がり益 | ✕ 得られない | ◯ 得られる | ◯ 得られる |
審査スピード | 即座 | △ 1-2週間 | ◎ 最短1営業日 |
月々の返済 | なし | ◯ 必要 | ✕ 不要(満期一括) |
税金 | △ 売却益に課税 | なし | なし(借入時) |
担保掛目とは?
担保掛目(たんぽがけめ)は、担保資産の評価額に対して実際に融資される割合のことです。
例えば、担保掛目50%の場合:
- ビットコイン1,000万円分を預ける
- → 最大500万円まで借入可能
これは価格変動リスクに備えた「安全マージン」で、仮想通貨の価格が下落しても貸し手が損をしないための仕組みです。

「売る」か「持ち続ける」かの二択だったのが、「持ちながら使う」という第三の選択肢が登場したのよ!
2025年10月の展開!大和証券が紹介業務を開始した理由
なぜ今、大手証券会社が動いたのか?
2025年10月1日、大和証券がグループ会社Fintertech(フィンターテック)株式会社と連携し、全国の本支店で「デジタルアセット担保ローン」の紹介業務を開始しました。
大和証券紹介業務開始の背景
- 顧客ニーズの急増:ビットコイン価格が2024年に史上最高値を更新し、多くの投資家が「売らずに活用したい」と希望
- 規制環境の進展:2025年に資金決済法改正など仮想通貨(暗号資産)関連の法整備が進展し、事業環境が整備
- 米国市場の動向:米国ではJPモルガンなど大手銀行が参入を検討中との報道
- 金融商品の多様化:従来の金融商品だけでは顧客の多様なニーズに応えられない
⚠️注意:大和証券は紹介業務を担当し、実際の契約・融資業務はFintertech株式会社が行います。大和証券が直接融資を行うサービスではありません。

Fintertechのサービス詳細
項目 | 個人向けプラン | 法人向けプラン |
---|---|---|
対象通貨 | BTC・ETH | BTC・ETH |
担保掛目 | 50% | 50% |
融資額 | 500万円~5億円 | 500万円~5億円 |
金利(実質年率) | 4.0%~8.0% | 4.0%~8.0% |
契約期間 | 1年(延長可能) | 1年(延長可能) |
月々返済 | 不要 | 不要 |
審査期間 | 最短1営業日 | 最短1営業日 |
資金使途 | 原則自由(総量規制対象) | 原則自由 |
出典:Fintertech公式サイト(2025年10月確認)
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4つのメリット:なぜ今注目されているのか
メリット①:仮想通貨の値上がりを逃さない
最大のメリットは、仮想通貨を売却せずに現金を手に入れられることです。
実例シミュレーション
ケース1:売却した場合
- 2024年10月:ビットコイン1,000万円分を売却して車購入
- 2025年10月:ビットコイン価格が1,500万円に上昇
- ➡️ 500万円の機会損失
ケース2:担保ローン活用
- 2024年10月:ビットコイン1,000万円を担保に500万円借入(金利年6%)
- 2025年10月:ビットコイン価格が1,500万円に上昇
- ➡️ 値上がり益500万円-金利30万円=470万円の差益

メリット②:税金の繰り延べ効果
仮想通貨を売却すると、利益に対して最大55%(所得税+住民税)の税金がかかります(2025年10月現在)。しかし、担保ローンは借入時に課税されません。
税金比較シミュレーション
パターン | 売却益 | 税金(最高税率55%) | 手取り |
---|---|---|---|
売却する | 1,000万円 | 550万円 | 450万円 |
担保ローン | - | 0円(借入時) | 500万円(借入額) |
⚠️重要な注意事項:
将来的に仮想通貨を売却する際には税金が発生します。担保ローンは「税金の繰り延べ」であり、「税金の回避」ではありません。また、個別の税務処理については税理士等専門家にご確認ください。
メリット③:審査が早く月々返済不要
銀行の住宅ローンや事業融資と比較して、圧倒的に手続きが簡単です。
項目 | 銀行ローン | デジタルアセット担保ローン |
---|---|---|
必要書類 | 収入証明、確定申告書、事業計画書など | 本人確認書類のみ(保有通貨の証明) |
審査期間 | 1~2週間 | 最短1営業日 |
月々返済 | ◯ 必要 | ✕ 不要(満期一括) |
資金使途制限 | 厳格(事業資金・住宅購入など) | 原則自由(※個人は総量規制あり) |
メリット④:最大5億円の大型融資が可能
個人でも法人でも、最大5億円まで融資を受けられる点が画期的です。これは大規模な事業資金や不動産購入にも活用できる金額です。
活用例
- 個人:住宅購入、子どもの教育資金、車・高額商品の購入
- 法人:新規事業の立ち上げ、設備投資、運転資金
- 投資家:他の投資機会への資金投入(レバレッジ戦略)
見逃せないデメリット&5つのリスク
メリットだけ見ると夢のようなサービスですが、リスクを正しく理解しないと大損する可能性があります。
デメリット①:価格下落で追加担保が必要(マージンコール)
仮想通貨の価格が急落すると、追加担保を入れるか、強制売却されるリスクがあります。
マージンコールの仕組み
- ビットコイン1,000万円を担保に500万円借入(担保掛目50%)
- ビットコイン価格が700万円に下落
- 担保価値700万円×50%=350万円(借入額500万円を下回る)
- → 追加で150万円分のビットコインを預けるか、借入額を減らす必要
- 対応しない場合:担保が強制売却される
マージンコールとは?
担保にしている暗号資産(ビットコインやイーサリアムなど)の価格が下がり、担保の価値が一定の水準を下回ったときに、追加の担保を入れるよう求められる通知のことです。
追加担保を入れない場合、担保が自動的に売却されてしまう(強制決済)こともあります。マージンコール(追証)→ロスカット(強制決済)の順番。

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デメリット②:金利負担は銀行より高め
デジタルアセット担保ローンの金利は年4~8%と、銀行ローンより高めです。
ローン種類 | 金利(実質年率) | 備考 |
---|---|---|
住宅ローン(銀行) | 0.5%~2.0% | 審査厳格、長期間 |
カードローン | 5.0%~18.0% | 無担保、少額向け |
デジタルアセット担保ローン | 4.0%~8.0% | 審査早い、大型融資可 |
デメリット③:担保通貨が売買できない
担保として預けた仮想通貨は、契約期間中は売却・送金できません。急に相場が変動しても、すぐに売って利益確定することができないのです。
デメリット④:満期一括返済のプレッシャー
月々の返済は不要ですが、契約満期(通常1年)に元本+利息を一括返済する必要があります。
返済シミュレーション(500万円借入、金利年6%、1年契約)
- 元本:500万円
- 利息:500万円×6%=30万円
- 満期返済額:530万円
計画的に返済資金を準備しないと、最悪の場合担保が処分されてしまいます。
デメリット⑤:サービス提供会社のリスク
現状、デジタルアセット担保ローンは銀行ではなくノンバンク(Fintertechなど)が提供しています。
注意点
・預金保険制度の対象外
・会社倒産時の担保資産の扱いが不透明
・紛争解決の法的枠組みが未整備
大和証券が紹介しているとはいえ、融資主体は Fintertechです。サービス提供会社の信頼性を十分に確認する必要があります。

仮想通貨を活用する他の方法
Fintertech以外にも、仮想通貨を活用して資金調達や収益を得る方法があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
①国内仮想通貨担保ローン比較
項目 | Fintertech | CryptoPawn |
---|---|---|
運営会社 | Fintertech(大和証券グループ) | H&W Sisters Pte Ltd.(シンガポール) |
金利 | 年4.0~8.0% | 月0.1%(年1.2%~) |
融資額 | 500万円~5億円 | 個人5万円~、法人30万円~ |
対応通貨 | BTC・ETH | BTC・ETH・XRP・USDT等18種類 |
審査期間 | 最短1営業日 | 最短即日 |
担保掛目 | 50% | 50% |
信頼性 | ◎ 大手証券バック | △ 新興企業(Fireblocks採用) |
出典:CryptoPawn公式サイト(2025年10月確認)
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②利確せずに増やす方法の比較
方法 | 期待利回り | 流動性 | リスク | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
担保ローン | 年利4~8%(コスト) | × | 中 | 低 | 現金調達、値上がり益狙い |
ステーキング | 年利2~15% | △ | 低 | 低 | 預けるだけで報酬獲得 |
レンディング | 年利1~12% | × | 中 | 低 | 取引所に貸し出し |
DeFi | 年利変動大 | ◯ | 高 | 高 | 流動性マイニング等 |
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③国内外サービス比較
項目 | 日本のサービス | 海外サービス(参考) |
---|---|---|
代表例 | Fintertech、CryptoPawn | Nexo、BlockFi等 |
規制環境 | ◎ 明確 | △ 不透明 |
税務処理 | ◎ 明確 | × 複雑 |
日本語対応 | ◎ 完全対応 | × なし |
金利水準 | やや高 | 高め |
リスク | 中 | 高 |

結局、税金はどういう扱いなの?
- 借入時: 課税なし(借金は所得ではない)
- 返済時: 課税なし
- 担保売却時: 売却益に対して雑所得として課税(最大55%)
⚠️重要:担保ローンは「税金の繰り延べ」であり「税金の回避」ではありません。また、個別の税務処理については税理士等専門家にご確認ください。
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まとめ:仮想通貨の新時代到来!でも慎重に判断を
デジタルアセット担保ローンは、仮想通貨を売らずに現金を調達できる画期的なサービスです。2025年10月に大和証券が全国で紹介業務を開始したことで、いよいよ本格的な金融サービスとして認知され始めました。
ポイント
- ビットコイン・イーサリアムを担保に最大5億円融資
- 金利は年4~8%、審査最短1営業日、月々返済不要
- メリット:値上がり益を逃さない、税金繰り延べ、大型融資可能
- デメリット:価格下落リスク、追加担保、金利負担
- 長期保有派&追加担保可能な人向け、初心者や消費目的は要注意
仮想通貨と金融の融合が進む2025年、新しい資金調達の選択肢として、デジタルアセット担保ローンは今後ますます注目されるでしょう。あなたの投資戦略に合うか、じっくり考えてみてくださいね!

重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。投資判断は自己責任で行ってください。
必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
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※本記事で述べている税務上の取り扱いは一般的な説明であり、実際の課税関係は利用者の所得区分・取引形態・保有期間などにより異なる場合があります。具体的な税務判断については、税理士などの専門家にご相談ください。
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