アメリカ時間10月10日、仮想通貨(暗号資産)市場を襲った史上最大級の暴落。トランプ大統領の中国関税発表により市場が大混乱する中、政策発表前に完璧なタイミングでショートを仕掛け、一夜で巨額の利益を得たとみられる謎のクジラの存在が話題となっている。これは偶然なのか、それとも何らかの情報優位性があったのか?今回の暴落が示唆する仮想通貨界の課題と今後への影響を緊急分析。

本記事で分かること
- トランプ関税発表の市場影響
- 巨額利益を得たクジラの取引詳細
- 今後の市場展望と注意点
トランプショックが引き起こした最大級規模の「1010暴落」
突然の中国関税発表が市場を直撃
2025年10月10日(米国時間)、🇺🇸トランプ大統領が突如として発表した政策が仮想通貨市場に激震をもたらしました。
トランプ大統領の発表内容
- 中国製品への100%関税を11月1日から適用
- 重要ソフトウェアの輸出規制も同時実施
- 中国の希土類金属輸出規制への報復措置
- 既存の貿易戦争のさらなる激化
CoinDeskによると、この発表直後にビットコインは約101,200ドル台まで下落し、市場全体がパニック状態に陥ったとのことです。
発表が市場に与えた心理的影響
- リスクオフ:投資家が安全資産へ逃避
- 流動性枯渇:取引量急増により注文板が薄くなる
- アルゴリズム売り:自動売買システムが一斉に作動
24時間で19億ドルが清算された市場の惨状
Coinglassのデータを参照した複数の報道によると、24時間で約19億ドルの清算が発生し、162万人以上のトレーダーが強制清算されたとのことです。
主要通貨の下落と回復の様子
通貨名 | 最大下落率 | 最安値 | 記事執筆時点の回復状況 |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 約15-17% | 約101,200ドル | 112,500ドル付近 |
イーサリアム(ETH) | 約20-22% | 約3,300ドル | 3,800ドル台で推移 |
XRP | 最大50%超 | 約1.40ドル | 2.36ドル付近まで回復 |
ソラナ(SOL) | 約25-30% | 約171.5ドル | 部分的回復 |

「連鎖清算」がアルトコインを直撃した理由
今回の暴落でアルトコインが特に大きな打撃を受けた背景には、以下のメカニズムが働いたとみられます:
📉 清算の連鎖プロセス
- トリガー:トランプ関税発表による初期の売り圧力
- 第一波:レバレッジポジションの証拠金不足
- 第二波:クロスマージン口座での担保自動売却
- 増幅効果:アルトコインの流動性不足により価格が急落
- 連鎖反応:さらなるポジション清算を誘発
清算とは?
清算は、レバレッジポジションが価格変動によりトレーダーの証拠金しきい値を超えた際に強制的に決済されることで発生する」とのことです。
驚異的な回復力:機関投資家の「押し目買い」
注目すべきは、数時間での急激な回復です。CryptoSlateによると、ビットコインは最安値から反発し、多くのアルトコインも同様の回復を見せているとのことです。
回復を支えた要因 CoinSharesの週次レポート(10月6日発行)によると:
- 10月4日までの週で59.5億ドルの記録的な資金流入
- ビットコインETFには35.5億ドルの流入
- Reutersの報道では米国主導で50億ドルの流入
これは機関投資家が暴落を「バーゲンセール」と捉えている可能性を示唆しています。
Arthur Hayes氏の発言
BitMEXの元CEOであるArthur Hayes氏も、今回の暴落について興味深い見解を示しています。Hayes氏のX(旧Twitter)での発言によると:
Word on the street is that big CEX’s auto liquidation of collateral tied to cross margined positions is why lots of alts got smoked on the move down. Congrats to all you stink bidders. We won’t be seeing those levels any time soon on many high quality alts.
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) October 11, 2025
「大手取引所のクロスマージンポジションに紐づけられた担保の自動清算が、下落局面でアルトコインが激しく売り込まれた理由だ。底値で買えた全ての人におめでとう。多くの高品質アルトコインがこれらのレベルに戻ることは当分ないだろう」
この発言から読み取れるのは、Hayes氏も今回の暴落を一時的な技術的調整と捉え、むしろ絶好の買い場だったと評価していることです。
クロスマージンとは?
複数の仮想通貨を担保として一つの口座で管理する仕組み。一つのポジションが清算されると、担保として使用していた他の仮想通貨も自動的に売却される。

巨額利益を得た「謎のクジラ」の存在
政策発表前の完璧なタイミング
今回の暴落で最も話題となっているのが、トランプ大統領の関税発表前に大規模なショートポジションを構築したとされるクジラ(大口投資家)の存在です。
報道された取引の詳細
- 推定利益額:1.3〜2億ドル規模(複数メディア報道)
- 取引プラットフォーム:Hyperliquid
- 対象通貨:ビットコイン、イーサリアム
- 特徴的な点:政策発表前の大規模ポジション構築
TheStreetの分析記事によると:
「このトレーダーは、トランプの中国関税発表の前にショートポジションを開設し、1億6000万ドルの利益を得たとみられる」
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さらに複雑化する「ポジション反転」の謎
今回のクジラの取引で最も注目すべきは、単純なショート取引に留まらない点です。複数の報道によると、このクジラは:
第一段階:完璧なショート
- トランプ発表前に大規模ショートポジション構築
- 暴落で1.3〜2億ドルの利益を確定
第二段階:即座のポジション反転
- ショートポジションの90%を決済
- ETHショートは完全に決済
- その後、ロングポジションに転換
オンチェーン分析アカウントMLM(@mlmabc)によると:
「あるクジラはBTCショートの90%を決済し、ETHショートは完全に決済した後、わずか1日で約2億ドルの利益を得た」
この戦略が示唆する可能性
❓ 両方向での市場操作:下落と反発の両方を予期
❓ 高度な情報網:単発的な政策予測を超えた包括的な市場予測
❓ 機関レベルの取引戦略:個人では困難な大規模両建て戦略
ポジション反転とは?
相場の方向転換を予期して、ショート(売り)ポジションからロング(買い)ポジションに、またはその逆に切り替える高度な取引戦略。この「ポジション反転」は、単なるラッキーパンチではなく、市場の動きを高精度で予測する能力または 何らかの優位な情報へのアクセスがあった可能性をより強く示唆しています。

事実と推測の境界線
ブロックチェーン上で確認できる事実
✅ Hyperliquid上での大規模なショートポジションの存在
✅ 政策発表前後のタイミングでのポジション変更
✅ 巨額の利益確定の記録
✅ ショート決済後の即座のロング転換
推測に留まる部分
❓ 情報源が内部情報だったかどうか
❓ 意図的な市場操縦があったかどうか
❓ 単なる市場予測の的中だったかどうか
❓ 両方向での利益を狙った戦略的取引だったかどうか
オンチェーン分析とは?
ブロックチェーン上に記録された取引データを分析すること。取引の事実は確認できるが、取引者の意図や情報源までは特定できない。
アドレス解析で浮上する疑問
X(旧Twitter)上でMLMアカウント(@mlmabc)が指摘したアドレス:
0xb317d2bc2d3d2df5fa441b5bae0ab9d8b07283ae
0x2ea18c23f72a4b6172c55b411823cdc5335923f4
これらのアドレスの動きを見ると、政策発表前の異常な取引パターンが確認されています。
ウォレットアドレスとは?
ブロックチェーン上での仮想通貨の送受信に使用される固有の識別子。取引履歴は公開されているが、所有者の身元は通常匿名。
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X(旧Twitter)のMLMアカウント(@mlmabc)は以下のように指摘:
In case you didn’t know - the BTC whale closed 90% of his BTC short and fully closed his ETH short, making around $190–$200M profit in just one day on Hyperliquid.
The crazy part is that he shorted another 9 figs worth of BTC and ETH minutes before the cascade happened. And this… pic.twitter.com/QhmUpesG0j
— MLM (@mlmabc) October 10, 2025
「これはHyperliquidでの公開取引のみ。他の取引所でも同様の活動をしていた可能性が高い。今回の暴落に重要な役割を果たしたと考えられる」
🔎 アドレス分析から見える不自然な点
- タイミングの精度:政策発表の数十分前という完璧な開始時刻
- 取引規模:個人投資家には困難な数百億円規模の資金移動
- 戦略の高度さ:ショートからロングへの即座の転換
しかし、これらの観察事実だけでは「インサイダー取引」や「市場操作」の決定的な証拠にはならない点に注意が必要です。
今後の展望:重要な転換点か一時的な調整か
トランプ政策の継続的な市場リスク
今回の事件は、政治的リスクが仮想通貨市場に与える影響の大きさを改めて示しました。
⚠️ 注意すべき政治的要因
- 米中貿易戦争の激化:関税政策のさらなる拡大
- 規制環境の変化:仮想通貨規制の強化・緩和
- 金融政策の転換:FRBの利上げ・利下げ動向
😨 短期的な不安定要因
- 11月1日の関税発効による再度の市場混乱
- 中国の報復措置発表の可能性
- その他の突発的な政策発表
市場センチメントの急激な変化
出典:https://alternative.me/crypto/fear-and-greed-index/
暴落後の市場センチメントを示す指標に注目が集まっています。
恐怖・強欲指数の推移 AInvestの報道によると:
- 10月7日:64(強欲)から27(極度の恐怖)へ急落
- 「極度の恐怖」は歴史的に絶好の買い場を示すシグナルとされる
- 現在:徐々に回復傾向
個人投資家が検討すべき戦略
短期的対応(今後1-2週間)
- 政治リスクの監視:トランプ政策の続報や中国の反応
- レバレッジ取引の見直し:特にクロスマージンの危険性理解
- 流動性の確保:突発的な価格変動への備え
中期的戦略(今後3-6ヶ月)
- 政策サイクルの理解:米中関係の長期的な動向把握
- 優良プロジェクトの選別:過度に売り込まれた銘柄の検討
- ドルコスト平均法の継続:価格変動を平準化
長期的視点(2025年末まで)
- 機関投資家主導の市場構造への適応
- 規制環境の変化への柔軟な対応
- 政治リスクを織り込んだ投資戦略の構築
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まとめ
今回の「トランプショック」は、一見すると仮想通貨市場の政治的要因への敏感さを示しているように見えます。しかし、同じリスク資産であるゴールドがほとんど影響を受けなかった一方で、「デジタルゴールド」と呼ばれるビットコインが激しく下落したことは、単純な政治リスクだけでは説明のつかない異常な市場反応だったと言えるでしょう。
今回最も注目すべきは、政策発表の完璧なタイミングで巨額利益を得た謎のクジラの存在です。このあまりにも精密な取引は、単なる偶然を超えた何らかの情報優位性の存在を示唆しており、仮想通貨市場の公平性について重要な疑問を投げかけています。
また、連鎖清算メカニズムによる暴落の増幅効果は、従来の金融市場にはない仮想通貨特有のシステミックリスクを浮き彫りにしました。政治的要因が引き金となっても、技術的な構造が被害を何倍にも拡大させる可能性があることが改めて示されたのです。
👉:続編を10月12日記事にしました【ニュース続報】1010暴落事件の深層分析:第二波は意図的だった可能性

重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。投資判断は自己責任で行ってください。
必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
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