仮想通貨(暗号資産)の世界では「アルトコインバブル」の再来がささやかれるたびに、必ず注目されるのが「イーサリアム(ETH)は市場を再び牽引できるのか?」という問いです。
2025年9月15日に発表されたシティの最新レポートは弱気予測を示す一方で、イーサリアム財団からは「AI融合」と「プライバシー強化」というポジティブな発表が続いています。

本記事で分かること
- シティが予測する年末ETH価格のシナリオ
- イーサリアム財団のAI融合プロジェクトの全貌
- 年末に向けたETHの展望と投資視点のポイント
シティによるイーサリアム年末予測
2025年9月15日付のシティグループ(Citigroup)が発表した最新レポートより、ETH(イーサリアム)の年末価格予測には以下のようなシナリオが含まれています。 CoinDesk

なぜシティは$4,300を基準と見るのか?
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Layer-2(Arbitrum、Optimismなど)の利用が拡大しているが、シティは「その活動のうち30%しかレイヤー1(Ethereum本体)へ価値を“通過(pass-through)”させない」と仮定。つまり多くがLayer-2で消費されている可能性。 CoinDesk
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ネットワーク活動(NFT、DeFi、スマートコントラクト呼び出しなど)が価格に直結するという前提。現在のネットワーク活動がこの予測を支えている。 CoinDesk
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】ブロックチェーンのレイヤー1・レイヤー2とは?
財団が起こす「AI融合」プロジェクト:dAIチーム設立
We’re starting a new AI Team at the Ethereum Foundation (the dAI Team).
Our mission: make Ethereum the preferred settlement and coordination layer for AIs and the machine economy.The team will focus on two main areas:
- AI Economy on Ethereum = giving AI agents and robots ways… pic.twitter.com/9sWVS4dp0K— Davide Crapis (@DavideCrapis) September 15, 2025
同じく9月15日、ポジティブなニュースも。イーサリアム財団は「AIとブロックチェーンを融合」させる新チーム dAI team を設立しました。以下がその概要です。 Cointelegraph+2CoinDesk+2
dAIチームとは何か?
項目 | 内容 |
---|---|
チーム名 | dAI Team(decentralized AI team) Cointelegraph+1 |
リード | Davide Crapis(研究科学者) Cointelegraph+1 |
主な目的 | AIエージェント(agent)のための決済/コーディネーション能力を作り、中央集権的なAIプラットフォームに頼らないエコシステムを構築すること CoinDesk+1 |
注目技術・行動予定
ERC-8004:
・AIエージェント間の発見(discovery)、相互作用(interaction)、信頼性(trust)の標準プロトコルの提案。 Cointelegraph+2CoinDesk+2
エコシステム支援:
・研究・プロトコル開発だけでなく、開発者・プロジェクトの支援や標準の整備を通じて、AI/ブロックチェーン融合の土壌を育てること。 CryptoRank+1
中心的価値観:
・分散性(decentralization)、検証可能性(verifiability)、検閲耐性(censorship resistance)など、Ethereumの基本原則をAI領域にも反映する意図。 Cointelegraph+1

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ERC(Ethereum Request for Comments):イーサリアムの新機能や規格を提案する仕組み。
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ERC-8004:AIエージェント同士が「発見・信頼・やりとり」できるようにするための新しい標準規格。AIとブロックチェーン融合の土台になる。
「プライバシー強化ロードマップ」発表
同じく9月15日、イーサリアム財団の「プライバシー&スケーリング探究」チームは「イーサリアムのプライバシー管理者」と名称変更し、包括的なプライバシー強化ロードマップを公開しました。
重点分野は3つ:
プライベート書き込み
・送金、投票、アプリ利用をプライベートに実行
・完全準同型暗号(FHE)など高度技術の導入も視野
プライベート読み取り
・ブロックチェーン上のデータを、身元や意図を明かさず取得できる仕組み
プライベート証明
・データを最小限だけ開示しつつ、必要な証明を可能
・ID認証や文書検証にも応用可能

イーサリアム財団の「プライバシー強化ロードマップ」|PSE Roadmap: 2025 and Beyond
アルトコインバブルの再来?ETHは過去同様に市場を牽引できるか
過去のアルトコインバブル期、ETHは「ビットコインに次ぐ勢いを持つ資産」として市場全体を牽引してきました。
しかし今回の状況は少し異なります。
ETHは今回のバブルを牽引しにくい理由
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シティグループのベースケース($4,300)は、現状維持~やや下落の範囲。
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Layer-2普及でETH本体への収益流入が限定的。
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規制やマクロ経済のリスクが価格を押さえる要因になっている。
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機関投資家はETHを保有するが、短期的な価格急騰を狙った動きは限定的。

個別アルトコインには局所バブルの可能性あり
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ドージコイン(DOGE)や特定のミーム・ユーティリティコインは、コミュニティやSNSの盛り上がりで急騰する可能性がある。
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過去にも、ETH自体は大きく動かず、特定アルトだけが注目される局面があった。
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つまり、今回のバブルは ETH主導ではなく、個別アルトコインで発生する可能性が高い。
投資・戦略の視点
ETH:
・安定性重視。AI融合やプライバシー強化などのファンダメンタルを長期視点で評価。
個別アルト:
・ニュースやSNS盛り上がりを見て、短期的な局所バブルに対応。ただし変動が激しいためリスク管理必須。

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まとめ
ETHは、AI融合やプライバシー強化という成長の芽を抱えつつ、機関投資家の流入で安定性もある「堅実株」としての役割を維持する可能性があります。
一方で、今回のアルトコインバブルはETH主導ではなく、ドージコインなど個別アルトコインで局所的に起こる可能性が高いです。
投資家は、ETHは長期視点で安定的に保有しつつ、個別アルトの動きには短期的なチャンスとして注目する戦略が現実的と言えます。
今回の個別バブルに乗るために、テクニカル分析を勉強したい人は、是非動画もみてください。今回は久しぶりに柴犬コインも分析してます🐶

重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。投資判断は自己責任で行ってください。
必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
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