仮想通貨(暗号資産)の人気とともに、悪質なフィッシング詐欺も巧妙化しています。2025年8月だけで1,200万ドル超の被害が発生し、偽のウォレット画面を使った攻撃が急増中。あなたの大切な資産を守るため、最新の脅威情報と正しい対策を緊急解説します。

本記事で分かること
- 最新フィッシング詐欺の被害状況
- ハードウェア・ソフトウェアウォレットの正しい理解
- 具体的な詐欺対策と安全な保管方法
急増するフィッシング詐欺の現状
2025年8月の被害状況
Web3セキュリティサービス「スキャム・スニッファー」の最新報告によると、2025年8月のフィッシング詐欺による被害は深刻な状況となっています。
🚨 8月の被害統計
項目 | 数値 | 前月比 |
---|---|---|
被害総額 | 1,200万ドル超 | +72% |
被害者数 | 15,230人 | +67% |
最大個人被害 | 300万ドル | - |
特に注目すべきは、EIP-7702署名詐欺という新しい手口が急増していることです。この攻撃により、8月だけで560万ドル以上が3件の攻撃で流出しました。
EIP-7702とは?

2025年上半期の全体被害状況
セキュリティ企業Certikのデータでは、2025年上半期だけで:
• フィッシング被害額:約4億1,100万ドル
• 全体の被害額:24億7,000万ドル超
• 攻撃手法ランキング:フィッシングは2番目に被害額が大きい手法
フィッシング攻撃が減らない理由
技術的なハッキングと違い、フィッシングは「人の心理」を突く攻撃です。セキュリティ技術が向上しても、人間の注意力や判断に依存する部分があるため、被害が続いているのです。
Ledger偽装フィッシングツールが流出
ダークウェブで発見された巧妙な詐欺ツール
2025年9月1日、セキュリティ企業SOCレーダーが驚くべき発見を報告しました。ダークウェブ上で、人気ハードウェアウォレット「Ledger(レジャー)」の公式インターフェースを完全に模倣したフィッシングツールが配布されているのです。
☠️ 偽装ツールの特徴
機能 | 詳細 |
---|---|
2025年版UI | Ledger公式の最新デザインを忠実に再現 |
ボット対策 | 検出を回避する高度な仕組み |
レスポンシブデザイン | PC・スマホ両対応 |
シードフレーズ窃取 | 秘密鍵を盗む専用機能 |
販売者は「教育目的」と主張していますが、実際は詐欺目的で設計されていることが判明しています。
ココに注意
重要な注意点:「教育目的」のツールに要注意
ダークウェブで「教育目的」として配布されるツールは、実際には詐欺に使用される可能性が高いです。このようなファイルを見つけても絶対にダウンロードせず、関係機関に通報することが重要です。
なぜLedgerが狙われるのか
攻撃者がLedgerを標的にする理由:
• 高い信頼性:ハードウェアウォレットの代表格
• ユーザー数の多さ:世界中で数百万人が利用
• 高額保有者:長期保有する投資家が多い

ウォレットの種類を正しく理解しよう
詐欺から身を守るには、まずウォレットの正しい分類を理解することが重要です。多くの人が混同している「ハードウェア」「ソフトウェア」「ホット」「コールド」の違いを明確にしましょう。
ウォレットの2つの分類軸
ウォレットは2つの異なる基準で分類されます:
ウォレット名 | 形態による分類 | 接続状態による分類 | 特徴 |
---|---|---|---|
🦊 MetaMask | ソフトウェア | ホット | ブラウザ拡張・アプリ型 |
👻 Phantom | ソフトウェア | ホット | Solana特化アプリ型 |
Ledger | ハードウェア | コールド | USB型物理デバイス |
Tangem Ring | ハードウェア | コールド | 指輪型物理デバイス |
Electrum(通常) | ソフトウェア | ホット | デスクトップアプリ |
Electrum(オフライン) | ソフトウェア | コールド | ネット切断環境で使用 |
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】史上初!指輪型のハードウェアウォレットのTangem Ringを徹底解説!
重要なポイント
✅ 覚えておくべきこと
• ハードウェアウォレットは基本的に全てコールドウォレット
• ソフトウェアウォレットでも使い方次第でコールドにできる
• 「ハードウェア=コールド」「ソフトウェア=ホット」は必ずしも正しくない
なぜ混同しやすい?
多くの記事で「ハードウェア=コールド」と説明されているため。実際は形態と接続状態は別々の分類軸です。
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】仮想通貨保護術!ハードウェア vs ソフトウェアウォレットの違い

フィッシング詐欺から身を守る実践的対策
今すぐできる基本対策
📋 緊急チェックリスト
✅ 公式サイトをブックマーク登録
- 検索結果やリンク経由ではなく、ブックマークからのみアクセス
- 一度正しいURLを確認したらブックマーク必須
✅ シードフレーズは絶対に入力・共有しない
- Ledger公式:「どんな場合でもシード要求は詐欺」と明言
- 復旧時以外にシードフレーズを求められることはありません
✅ ハードウェアウォレットの画面確認を徹底
- 端末画面でトランザクション内容(送金先・金額)を必ず確認
- 画面表示と異なる内容は絶対に承認しない
ココがポイント
なぜ端末画面の確認が重要か?
ハードウェアウォレットの最大の利点は、悪意のあるサイトが表示する偽情報に関係なく、端末画面で真実の取引内容を確認できることです。
シードフレーズとは?
シードフレーズ(Seed Phrase)は、仮想通貨ウォレットで使われる 「秘密鍵を人間が覚えやすい単語に変換したもの」 です。別名:リカバリーフレーズ、ニーモニックフレーズ とも呼ばれます。一言で言うと:「シードフレーズ=あなたの仮想通貨の金庫のカギ」です。これを知られる=資産が盗まれる、と思ってください。
資産管理の推奨方法
🔒 推奨する分散管理法
用途 | 推奨ウォレット | 保管割合の目安 |
---|---|---|
長期保有 | ハードウェア+エアギャップ | 総資産の60-70% |
中期保有・取引準備 | 信頼できる海外取引所(BTCC、MEXC等) | 総資産の10-20% |
日常取引 | 少額ホットウォレット | 総資産の10-15% |
DeFi・NFT | 🦊 MetaMask等(少額のみ) | 必要最小限 |
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】NFTを使うためのウォレットとは?— ブロックチェーン別の違いまで徹底解説!
エアギャップ運用とは?
なぜ取引所も分散先として有効?
以前は「取引所は危険」とされていましたが、現在の大手取引所は高度なセキュリティ体制を構築。個人のミスによる資産紛失リスクと比較すると、適度な分散先として有効です。

表の保管割合は高額の場合の目安であり、総額500万円以下くらいであれば、複数の取引所のみの分散でも十分です。必ず2段階認証は忘れずに!
取引所選びのポイント
✅信頼できる海外取引所の特徴
• BTCC:老舗で安定性が高く、日本語対応も充実
• MEXC:豊富な銘柄と高いセキュリティレベル
• 規制対応:各国の金融規制に準拠した運営
• 保険制度:万が一の場合の補償制度あり
注意点:取引所リスクも理解しよう
• 取引所の経営リスク(破綻の可能性)
• 規制変更による影響
• 出金制限や凍結リスク
👉:合わせて読みたい【仮想通貨】BTCCとは?安心できる海外取引所の特徴・使い方を解説【2025年版】
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詐欺の見分け方
🚨 危険な兆候
• 緊急性を煽る:「今すぐ対応が必要」等
• 個人情報要求:シードフレーズやパスワード要求
• 不自然な日本語:翻訳ソフトを使ったような文章
• 短縮URL使用:bit.lyなどで本来のURLを隠している
• 「教育目的」のツール:実際は詐欺に使用される可能性大

👉:合わせて読みたい【仮想通貨で騙される時代】〜SNSとスマホで広がる“振り込め詐欺2.0”〜
ウォレット別安全使用法
💻 ハードウェアウォレットの場合
• 正規販売店からの購入必須(公式サイト推奨)
• 初期設定時のシードフレーズ生成を必ず確認
• 取引前に送金先アドレスを端末画面で必ず確認
• ファームウェアは公式サイトからのみ更新
• 偽アプリ注意:確認していないアプリは全て詐欺の可能性
正規品の重要性
偽造品や改ざんされたハードウェアウォレットが流通しています。必ず公式サイトまたは正規代理店からの購入を心がけてください。
ソフトウェアウォレットの場合
• 公式サイトからのみダウンロード
• 偽アプリに注意(アプリストアでも要確認)
• 定期的なバックアップ作成
• 少額運用に留める(大金は避ける)

怪しいものを発見した時の対応
📢 通報先とアクション
• 警察庁サイバー犯罪相談窓口
• 各ウォレット企業の公式サポート
• 取引所のセキュリティチーム
• Web3セキュリティ企業(スキャム・スニッファー等)
⚠️重要:通報の効果
あなたの通報が他の人を詐欺から守ることにつながります。怪しいサイトやファイルを発見したら、必ず関係機関に報告してください。
まとめ
仮想通貨フィッシング詐欺は2025年に入り急激に巧妙化・大規模化しています。特にLedger偽装ツールの流出は、ハードウェアウォレットユーザーも標的になっていることを示しています。
重要なのは、ウォレットの種類を正しく理解し、基本的なセキュリティ対策を徹底することです。ハードウェアウォレットは高いセキュリティを提供しますが、正しい使用方法を守って初めて安全性が確保されます。
⭕️ 最も大切な5つのルール:
- シードフレーズは絶対に第三者に教えない
- 公式サイトをブックマークし、そこからのみアクセス
- ハードウェアウォレットの端末画面で取引内容を必ず確認
- 高額資産と日常使用を分散管理する
- 怪しいファイルやツールは避け、発見したら通報する

重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。投資判断は自己責任で行ってください。
必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
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