仮想通貨（暗号資産）の世界で「王者」と呼ばれるUSDT（Tether）。2025年はアメリカの“Crypto Week”とも言える新たな法整備が進み、ステーブルコイン市場に大きな転機が訪れました。USDTは依然として圧倒的な存在感を持っていますが、USDCとの競争、そして新法の影響で今後どう変わるのか？この記事では初心者さんにも分かりやすく、その全貌を丁寧に解説します！
本記事で分かること
- USDTの基本と市場での位置づけ
- 2025年の米国新法（GENIUS Act）の影響
- USDTとUSDCの比較と初心者向け選び方
USDTとは？ 世界最大のステーブルコイン、その仕組みと強み
まずは、ステーブルコインとは？
まず基本となるステーブルコインとは？
「価格が安定している仮想通貨」のこと。多くは米ドルなどの法定通貨と1対1で価値を連動させています。
こんなときに使われます
・仮想通貨の取引ペアとして使う（例：BTC/USDT）
・海外送金や資産保全に利用
・ボラティリティ（価格の変動）が苦手な人向けの“安心通貨”
👉：合わせて読みたい【仮想通貨】2025年注目のステーブルコイン徹底解説｜仕組み・メリット・主要銘柄まとめ
USDTとは？基本情報まとめ
USDT（テザー）は、世界中の仮想通貨ユーザーにとって「一番信頼されている“基軸通貨”」と言っても過言ではありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨名 | USDT（Tether/テザー） |
| 発行元 | Tether Limited（設立：2014年） |
| 時価総額 | 約1620億ドル（約62%市場シェア） |
| 通貨ペグ | 米ドルと連動（1USDT ≒ 1USD） |
| 主な用途 | トレード、送金、決済、DeFiなど幅広く使用 |
USDTの仕組み：裏付け資産のポイント
USDTは「ステーブルコイン」と呼ばれる仮想通貨の一種で、その特徴は「価格が1USDT＝1ドル」にほぼ連動していることです。この価格の安定性を支えているのが「裏付け資産」と呼ばれる仕組みです。
裏付け資産とは？
簡単に言うと、USDTの発行元であるテザー社が「発行したUSDTの数と同じ価値の現金や現金同等物を保有している」という保証のことです。
例えば？
でも、完全に安心できる？
過去には、テザー社の資産状況や透明性について疑問が投げかけられたこともあります。現在は第三者の監査報告や情報公開の改善が進んでいますが、利用者はその点を理解し、リスク管理も考慮することが大切です。
トピック
過去にあったUSDTの価格急落
USDTは基本的に1USDT＝1ドルで価値が安定していますが、過去には一時的に価格が大きく下がったことがあります。
例えば、2018年にはテザー社の資産状況が疑問視され、USDT価格が約0.90ドルまで下落。2021年にも規制当局による資産押収のニュースが原因で0.97ドル近くに下がる場面がありました。こうした出来事は「裏付け資産の透明性」や「規制リスク」が市場に与える影響を示しています。だからこそ、USDTを使う際はリスクを理解して、慎重に扱うことが重要です。
👉：合わせて読みたい【仮想通貨】テザー調査が示す仮想通貨市場の新たな試練と未来：ビットコインと投資戦略の再定義
2025年の米国「Crypto Week」とジーニアス法の影響
2025年7月、🇺🇸米下院が7月14日の週を「Crypto Week」と位置づけ、暗号資産関連法案を集中的に審議・可決しました。
中でも、ステーブルコインに焦点を当てた連邦法 「ジーニアス法／GENIUS Act」（Guiding and Establishing National Innovation for U.S. Stablecoins Act） の成立は、仮想通貨（暗号資産）業界に新たな制度枠組みを設ける大きなターニングポイントとなりました。
ジーニアス法とは？（成立までの経緯と概要）
2025年6月17日、上院で与野党支持68‐30で可決。その後、7月17日に下院でも通過し、7月18日に🇺🇸トランプ大統領が署名しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 裏付け資産 | 1対1の米ドルまたは米国債等の流動性資産 |
| 監査・開示 | 月次の公表＋大企業（500億ドル超）は年次監査義務 |
| 発行ライセンス | 連邦 or 州認可を得た「Permitted Issuer」のみ |
| 消費者保護 | 債務不履行時に保有者が優先的に資産回収可能 |
消費者保護の視点を重視しつつ、法的な透明性と運営体制の明確化を目指した、初めての本格的な連邦レベルのステーブルコイン規制です。
Tether（USDT発行元）の対応と姿勢
CEOのPaolo Ardoino氏は、ジーニアス法に準拠した米国向け新ステーブルコインを2025年末までに導入する計画を発表。初代USDTとは別の商品として米国市場で正式展開予定です。同時に監査体制の強化を進め、従来の"証明書ベース"から正式な監査方式への移行を急いでいます。
Tetherの財務状況と信頼性向上
2025年第2四半期の実績：
・米国債保有額：1,270億ドル超（民間企業世界18位の規模）
・純利益：49億ドル
・余剰準備金：54.7億ドル
2025年通年の成長：
・USDT発行額：年初から260億ドル増加
・時価総額：1,636億ドル（前年比約19％成長）
・市場シェア：圧倒的な地位を維持
ジーニアス法の成立とTether社の対応戦略は、USDTの信頼性や規制適合性、今後の競争力に直接影響する重要な出来事です。
USDT vs USDC：用途・透明性・選び方比較
ステーブルコインの世界で、王者と挑戦者の関係にある USDT と 
USDC。2025年現在、その違いは単なる数字以上に、使い勝手や安心感に影響します。
両コインの比較表
| 項目 | USDT (Tether) |
USDC (Circle) |
|---|---|---|
| 時価総額（2025年） | 約1,620億ドル（約62%） | 約650億ドル（約24%） |
| 決済導入実績 | BitPayでの決済比率43%に急上昇（2025年5月時点） | 同85%から56%に低下 |
| 規制対応 | GENIUS Act対応を進め中 | 元来透明性が評価され、IPO済み |
| 長所 | 圧倒的流動性・ネットワーク | 準備金証明・透明性・米国規制準拠 |
| 短所 | 透明性への懐疑や規制リスク | 利益構造や金利変動リスク |
👉：合わせて読みたい【仮想通貨】USDCとは？日本で初めて取り扱いが開始されたステーブルコインの魅力
初心者向け：どちらを選ぶ？
| 優先したいこと | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 安心・透明性を重視 | USDC |
毎月の監査・米国規制対応済みで信頼性が高い |
| 流動性・使いやすさ | USDT |
多くの取引所で使われ、送金やトレードに便利 |
| 規制適合・長期保有型 | USDC |
IPO上場・準備金の安定運用の公表がある |
| 送金や短期トレード | USDT |
海外送金やDeFi利用で即時対応可能 |
日本円からUSDTを入手するには？初心者向けの2パターン
仮想通貨のUSDT（テザー）は、日本の金融庁登録済み取引所では取り扱われていませんが、海外取引所では広く使われています。
とくにBTCCやMEXCのような取引所を使えば、日本円からUSDTを入手して仮想通貨取引に参加することが可能です。
BTCC：日本円で直接USDTにアクセスできる数少ない海外取引所
BTCCは、香港に拠点を置く老舗の仮想通貨取引所で、日本語対応・日本円対応が強みです。
BTCCでのUSDT入手ステップ
1️⃣ BTCCにアカウント登録（日本語対応）
・メールアドレス or 電話番号で簡単に登録できます
・下のバナーから新規登録すると金ちゃん特典があります！
2️⃣ 本人確認（KYC）を実施
・運転免許証やマイナンバーカードでOK
・数時間以内で完了することが多いです
3️⃣ 日本円を入金（銀行振込 or クレカ）
・銀行口座から直接入金可能（入金手数料の確認を）
4️⃣ USDTを購入（販売所形式）
・「フィアット入金」で、銀行振込またはクレジットカードを使って日本円からUSDTを購入できます
・最低入金額：200USDT相当（約200米ドル相当）
5️⃣ 取引スタート（USDT基軸）
・BTC・ETHなど多くの仮想通貨がUSDT建てで取引可能です
📌 メリット：
・日本円から直接USDTにアクセスできる
・初心者向けのわかりやすいUI
・日本語サポートあり
フィアット入金とは？
仮想通貨取引所で「フィアット入金」と書いてあったら、 「あ、普通の日本円で入金できるんだな」 と理解していただければ大丈夫です！
グローバルな取引所では多国籍のユーザーがいるため、統一用語として使用されています。
-
-
【仮想通貨】BTCCとは？安心できる海外取引所の特徴・使い方を解説【2025年版】
仮想通貨(暗号資産)ってなんだか難しそう──そんな初心者にもスッと理解できるよう、2025年最新版BTCCの魅力を丁寧に解説します。「海外口座は不安？」そんな疑問もスッキリ解決します✨ ...
続きを見る
MEXC：多くのアルトコインを取り扱う海外取引所
MEXCは、世界的に利用されている高機能な海外取引所で、多くのアルトコイン取引がUSDT基軸です。
MEXCでUSDTを使うステップ
1️⃣ MEXCに登録（英語または日本語）
・下のバナーから新規登録すると金ちゃん特典があります！
2️⃣ KYCを実施（本人確認）
3️⃣ USDTを送金して入金する
・国内取引所でBTCなどを購入 → BTCCや他の手段でUSDT化 → MEXCへ送金
📌 メリット：
・アルトコインの選択肢が豊富
・トレード機能が豊富（指値・逆指値・先物など）
・USDT基軸でのDeFiトークンも取引可
まとめ
USDTは2025年現在でも、時価総額約1,620億ドル・62%超の市場シェアを誇る圧倒的リーダー。一方で、ジーニアス法による米国の規制整備は透明性と信頼性を問う時代を迎えました。USDCの堅実な姿勢が際立つ中、今後は 規制対応・透明性の差 がコイン選びの重要な判断基準になるでしょう。
重要な投資リスク警告
本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨の購入や投資を推奨するものではありません。
仮想通貨は価格変動が大きく、元本割れのリスクもあります。投資判断は自己責任で行ってください。
必ず信頼できる情報源を元にし、自分自身で十分なリサーチを行いましょう。
海外取引所利用時の重要な注意事項
法的リスクについて
・日本居住者の利用は、完全に自己責任での利用となります
・資金保護や紛争解決において、日本の法的保護を受けられません
🔐 招待コード：kimchan
📢 最新情報は各SNSでも発信中！
フォローしてお得なチャンスを逃さないでね✨
