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【仮想通貨】🔰バーン(Burn)ってなに?価値を高める"焼却"の仕組み

仮想通貨(暗号資産)市場で注目を集めている「バーン(Burn)」という概念を知ってますか?この記事では、なぜ仮想通貨を「焼却」するのか、その仕組みやメリット・デメリット、実際のプロジェクトでの事例まで詳しく見ていきましょう!

ビットコインを燃やしちゃうの?でも実物無いよ!という初心者にも分かるように説明していくよ!
金ちゃん
金ちゃん

本記事で分かること

  • 仮想通貨のバーン(Burn)とは?
  • 主要プロジェクトのバーン事例
  • 効果的なバーンと効果のないバーン

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仮想通貨のバーン(Burn)とは?

仮想通貨(暗号資産)の「バーン(Burn)」とは、すでに市場に流通している仮想通貨を意図的に「焼却」して、二度と使用できない状態にする行為です。名前の通り、仮想通貨を「燃やして」永久に市場から取り除くことで、その通貨の総供給量を減らし、希少性を高める効果があります。

バーンは英語で「焼却」を意味し、実際に火を使って燃やすわけではありませんが、お札を燃やして使えなくするのと似たようなイメージです。仮想通貨では特殊な「バーンアドレス」と呼ばれる誰も使用できないアドレスにコインを送ることで、永久に市場から取り除く仕組みになっています。

🔥 バーンの例

ETH(イーサリアム)のバーンアドレス
0x0000000000000000000000000000000000000000

このアドレスに送られた仮想通貨は、誰も秘密鍵を持っていないため、永久に取り出すことができません。まるで現実世界のお金を宇宙の彼方に打ち上げたようなもので、永遠に戻ってこないのです!


バーンの基本的なメカニズム

バーンの仕組みは意外とシンプルです:

  1. バーンアドレスの利用誰も秘密鍵を知らない特殊なアドレスにコインを送る
  2. 取引の記録ブロックチェーン上に「このコインはバーンされた」という記録が残る
  3. 供給量の減少市場の総供給量がその分だけ減少する

これによって、仮想通貨の発行量は変わらないものの、実際に流通している量が減るため、理論的には1コインあたりの価値が上がる可能性があります。経済学の基本原則「需要と供給」に基づくと、供給が減れば価格は上昇しやすくなるわけです。


バーンの歴史と開発背景

バーンの概念が注目されるようになったのは、ビットコインから派生した様々なアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)が登場し始めた頃からです。特に「プルーフ・オブ・バーン(Proof of Burn)」というコンセンサスアルゴリズムの開発が重要なターニングポイントでした。

プルーフ・オブ・バーンの開発背景

仮想通貨の世界では、取引の合意形成(コンセンサス)のために様々な方法が使われています:

・プルーフ・オブ・ワーク(PoW):コンピュータの計算能力を証明する方法(ビットコインで採用)
・プルーフ・オブ・ステーク(PoS):保有量に応じて権限を得る方法
・プルーフ・オブ・インポータンス(PoI):ネットワークへの貢献度に応じて権限を得る方法

これらの方法には「初期の参加者が有利になる」という公平性の問題がありました。そこで登場したのが「プルーフ・オブ・バーン(PoB)」です。

2014年、カウンターパーティー(Counterparty)というプロジェクトが初めてPoBを実装しました。彼らはXCPという独自コインの初期配布のために、「ビットコインをバーンした人に対して、その量に応じてXCPを配布する」という方法を採用したのです。


バーンの種類と実装方法

仮想通貨のバーンは、いくつかの方法で実装されています。主な方法を見ていきましょう:

取引手数料のバーン

最も一般的な方法の一つが、ブロックチェーンの利用者が支払う取引手数料(ガス代)の一部または全部をバーンする方式です。イーサリアムがこの方法を採用しています。

💡 例えば

イーサリアムでは「基本手数料」と呼ばれる部分が自動的にバーンされ、「優先手数料」だけがバリデーター(取引の承認者)の報酬となります。

👉:合わせて読みたい【仮想通貨】イーサリアムETFが大躍進!週間純流入額が過去最高の1,300億円に

運営による買い戻しバーン

プロジェクトの運営チームが市場から自社の仮想通貨を買い戻しバーンする方法です。バイナンスコインなどが定期的に実施しています。

 バイナンスの例

四半期ごとに収益の一部を使ってBNBを市場から買い取り、バーンすることで総供給量を減らしています。

プルーフ・オブ・バーン(PoB)

前述のカウンターパーティーが採用したように、既存の仮想通貨(多くはビットコイン)をバーンすることで、新しいコインを得る仕組みです。

🔄 プルーフ・オブ・バーンの流れ:
1. 特定のアドレスにビットコインを送金(バーン)
2. バーンした証明がブロックチェーンに記録される
3. バーンした量に応じて新しいコインを受け取る

イベント的なバーン

プロジェクトの節目や特定のイベントに合わせて一定量のコインをバーンすることもあります。コミュニティの盛り上げや、プロジェクトの進捗を示すために行われることが多いです。

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バーンのメリットとデメリット

バーンのメリット

仮想通貨をバーンすることには、いくつかの重要なメリットがあります:

価値の向上

最も明白なメリットは、供給量が減ることによる希少性の向上です。経済学の基本原則によれば、他の条件が変わらなければ、供給が減少すれば価格は上昇する傾向があります。

デフレモデルの実現

新規発行量よりもバーン量が多い場合、その仮想通貨は「デフレ資産」として機能します。つまり、時間が経つにつれて総供給量が減少し、希少価値が高まることが期待されます。

📉 デフレ資産の例:
イーサリアム(ETH)は「The Merge」アップデート以降、新規発行量よりもバーン量が多くなり、デフレ傾向にあります。

プロジェクトへの信頼性向上

定期的なバーンは、プロジェクト運営チームがコミュニティに対するコミットメントを示す方法にもなります。「私たちはこのプロジェクトの長期的な価値向上に取り組んでいます」というメッセージを伝えられます。

スパム対策と健全性の維持

特に取引手数料のバーンは、ネットワークの過剰利用や攻撃を防ぐ効果があります。適切な利用料が設定されていることで、悪意のある利用や無限ループなどのシステム負荷を防ぐことができます。

バーンのデメリット

しかし、バーンにはデメリットや注意点もあります:

ガス代(利用料)の増加

特にイーサリアムのような取引手数料の一部をバーンするシステムでは、利用者の負担が増えることになります。バーンされる分のコインも事前に購入する必要があるからです。

短期的な価格変動の不確実性

バーンが行われても、すぐに価格が上昇するとは限りません。市場の期待値はすでに価格に織り込まれていることが多く、「バーンが実行された」という発表だけでは大きな価格変動は起こりにくいのが現実です。

意味のないバーンの存在

中には効果のないバーンも存在します。例えば、新規発行したコインをそのままバーンするだけでは、市場の流通量には影響がありません。こうした「見せかけのバーン」に注意が必要です。
金ちゃん
金ちゃん
「バーンがあるよ」とアナウンスがあっても絶対得!ってわけじゃないから注意してね。

主要プロジェクトのバーン事例

実際の仮想通貨プロジェクトでどのようにバーンが行われているか、具体例を見ていきましょう。

イーサリアム(ETH)のバーン

イーサリアムは2021年8月の「ロンドンハードフォーク」で導入されたEIP-1559によって、取引手数料のバーンを開始しました。さらに2022年9月の「The Merge」アップデートで、以下のような変化が起きました:

バーンの仕組み:取引手数料は「基本手数料(全額バーン)」と「優先手数料(バリデーター報酬)」に分かれる

発行量の減少:Proof of Stakeへの移行により、新規発行量が約90%減少(1日あたり約13,000ETH→約1,600ETH)

デフレ化:取引量が多い時期には、バーン量が新規発行量を上回り、総供給量が減少する傾向に

イーサリアムのバーン状況

・ネットワーク混雑時は1日に約2,000〜5,000ETHがバーン
・特にNFT取引が活発な時期はバーン量が増加
・アップデート以降、総供給量は徐々に減少傾向

イーサリアムのバーン量は取引量に依存しており、特にNFTの取引が増えると大量のETHバーンされる傾向にあります。実際、バーン量ランキングでは、NFTマーケットプレイスが上位を占めることも珍しくありません。

👉:合わせて読みたい【仮想通貨】NFTとは何か?初心者向けに超簡単に解説する最新ガイド

バイナンスコイン(BNB)のバーン

BNB(旧バイナンスコイン)は、世界最大の暗号資産取引所バイナンスが発行する仮想通貨です。バイナンスは当初から、BNBの総供給量を2億枚から1億枚に減らすという目標を掲げていました。

BNBのバーンは、主に2つの方法で行われています:

1)四半期自動バーン(Quarterly Auto-Burn)
・バイナンスの四半期収益に基づいて計算
・定期的(四半期ごと)にバーンを実施
・目標の1億BNBバーンを達成するまで継続

2)リアルタイムバーン(Real-Time Burn)
・BNBチェーン上でのガス代の一部を自動的にバーン
・取引量に応じてリアルタイムでバーンされる仕組み

バイナンスのバーンは透明性が高く、四半期ごとに詳細な報告が公開されるため、投資家からの信頼も厚いでしょう。

カウンターパーティー(XCP)とプルーフ・オブ・バーン

カウンターパーティー(Counterparty)は、バーンの概念を最初に実用化したプロジェクトとして知られています。彼らの独自通貨XCPの初期配布は、次のような革新的な方法で行われました:

  1. 特殊なビットコインアドレス「1CounterpartyXXXXXXXXXXXXXXXUWLpVr」にビットコインを送る(バーン)
  2. バーンしたビットコインの量に応じて、XCPが自動で配布される
  3. このアドレスに送られたビットコインは、誰も使うことができない状態になる

🔍 カウンターパーティーの初期バーンの結果:
・約2,000BTCがバーンされた
・合計約265XCPが配布された
・このプロセス後、XCPの新規発行は終了

この方法のユニークな点は、開発者を含め誰にも特別な優位性がないことです。全ての参加者が同じ条件でコインを得られるため、公平性と透明性を確保することができました。


バーンと価格への影響 💰

仮想通貨のバーンと価格の関係について、多くの初心者が誤解しがちな部分があります。特に「バーン=即価格上昇」という考え方は単純化しすぎです。実際はもう少し複雑なメカニズムになっています。

バーンがどのように価格に影響するか

バーンが価格に与える影響は、主に以下のようなプロセスで起こります:

供給と需要のバランス変化:バーンによって市場の供給量が減少すると、需要が変わらない場合には価格上昇圧力が生まれます

心理的効果:バーンは投資家に「この仮想通貨は将来的に希少価値が高まる」という期待を与えます

長期的な流通量減少:定期的なバーンが続けば、時間の経過とともに総供給量が減り続け、長期的な価格上昇圧力となります

ココに注意

バーンが行われた瞬間に価格が上がることは少なく、むしろその「仕組み」が導入されたときに大きな価格上昇が起こることが多い

なぜバーン実行時に価格が大きく動かないのか

多くの初心者が疑問に思うのは、「大量のコインがバーンされたのに、なぜ価格が上がらないのか?」という点です。その理由は:

織り込み済み効果:定期的なバーンの場合、市場はすでにその効果を価格に織り込んでいることが多い

直接的な市場への影響がない:運営がバーンのために保有していたコインは、すでに市場から隔離されていたため、バーンによって実際の流通量が急に変化するわけではない

徐々に効果が出る:バーンの効果は一時的ではなく、時間をかけて現れることが多い(特にデフレモデル)


本当に価格に影響するタイミング

バーンが仮想通貨の価格に最も影響を与えるタイミングは、以下のようなケースです:

バーンの仕組み導入の発表時:新たにバーンメカニズムが導入されると発表された時点で、将来の希少性への期待から価格が上昇することが多い

予想を超えるバーン量の発表時:予想よりも多くのコインがバーンされると発表された場合

デフレ転換点の達成:新規発行量よりもバーン量が恒常的に上回るようになった時点

例:イーサリアムのケース

「The Merge」アップデートの発表時や、初めて「デフレ状態になった」と報告された時に価格が上昇する傾向がありました。


効果的なバーンと効果のないバーン

すべてのバーンが効果的というわけではありません。バーンの種類や実装方法によって、その効果は大きく異なります。

効果的なバーンの特徴

既に市場に流通しているコインのバーン:実際に市場で取引されているコインがバーンされると、直接的に流通量が減少します

新規発行量を上回るバーン:長期的にバーン量が新規発行量を上回ると、総供給量が徐々に減少し、デフレ効果が期待できます

透明性の高いバーン:バーンの実施が透明性高く公開され、誰でも検証できる形で行われるバーンは、市場の信頼性を高めます

継続的なバーン:一度きりではなく、継続的にバーンが行われる仕組みがあると、長期的な価値向上が期待できます


効果のないバーンの例

逆に、効果が限定的または無いバーンの例としては:

新規発行してすぐバーンするケース

市場に出回っていないコインを新規発行してすぐにバーンしても、実際の流通量には影響がありません

⚠️ 問題のあるバーンの例:
「引き出した仮想通貨の0.5%分が追加発行されバーンプールに貯まる」
→ これは新たに発行したコインをバーンしているだけで、市場の流通量には影響がない

過剰な宣伝のみのバーン

小規模なバーンを大々的に宣伝するケースもあります。バーン自体は行われていますが、その規模が総供給量に対して非常に小さい場合、実質的な効果はほとんどありません

検証不可能なバーン

バーンアドレスが公開されていなかったり、実際にバーンされたかどうか検証できない仕組みの場合は、信頼性に欠けます


バーンの効果を判断するポイント

バーンの効果を判断する際に確認すべきポイントは:

項目 説明
実際のバーン量 総供給量に対して、どれだけの割合がバーンされたか
バーンの頻度 一回限りなのか、継続的に行われるのか
バーンアドレスの透明性 誰でも検証できる形でバーンされているか
新規発行との関係 バーン量と新規発行量のバランスはどうなっているか

初心者が押さえておくべき「バーン」のポイント🔰

仮想通貨のバーンについて、初心者が特に押さえておくべき重要なポイントをまとめておきましょう:

「焼却」であり実際に減少する

バーンとは、仮想通貨を二度と使えない状態にすることで、市場の総供給量を実質的に減らす行為です。これは不可逆的なプロセスであり、バーンされたコインは二度と市場に戻ることはありません。

即効性のある価格上昇策ではない

バーンが行われたからといって、すぐに価格が上昇するわけではありません。バーンの効果は長期的に現れることが多く、市場はすでにその効果を織り込んでいることがほとんどです。

仕組みを理解する

なぜそのプロジェクトがバーンを行うのか、どのようにバーンが実施されるのか、将来的にどれくらいの量がバーンされる予定なのかを理解することが重要です。

透明性を確認する

バーンが本当に行われているか、バーンアドレスは公開されているか、誰でも検証可能な形で実施されているかを確認しましょう。

新規発行量とバーン量のバランスを見る

プロジェクトの新規発行量とバーン量のバランスを見ることで、その仮想通貨が長期的にインフレになるのか、デフレになるのかを判断することができます。

📋 チェックリスト:
□ バーンアドレスは公開されているか
□ 実施されたバーンは検証可能か
□ 新規発行量とバーン量はどちらが多いか
□ バーンは一時的なものか、継続的な仕組みか
□ バーンの目的は明確に説明されているか

バーンだけで投資判断しない

バーンは仮想通貨プロジェクトの評価要素の一つでしかありません。技術的価値、実用性、開発チームの信頼性など、他の要素も総合的に判断することが重要です。


まとめ:バーンを見極める目

仮想通貨の「バーン」って、ざっくり言うとコインをわざと“消す”こと。これはプロジェクトの経済戦略の一環なんだけど、バーンがあるから「良いプロジェクトだ!」と一概に言えないし、逆にバーンがないからダメってことでもないよ。

大事なのは「なぜそのプロジェクトがバーンをやるのか?」「どういう方法でやるのか?」をしっかり理解し、それが市場にどんな影響を与えるのかも考えるのがポイントだよ✨

バーンのニュースだけで一喜一憂することなく、その裏にある仕組みやプロジェクト全体の流れをちゃんと見ようね!
金ちゃん
金ちゃん

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暗号資産女子の金ちゃん

仮想通貨歴9年、ビットコイン初期参入者。プーケット在住のシングルマザーとして9歳の子供と猫・犬と暮らしています。投資サロン運営4年目(無料)で、各SNSでFXのテクニカル分析や副業の稼ぎ方を発信中。

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