本記事に掲載されているトランザクション(TX)で、この詐欺の証拠をイーサスキャンで全貌を閲覧することが可能です。初心者には難しい問題でも、ブロックチェーンに詳しいクリプト民なら半日で解析できると思いますので是非勉強がてら試してみてください。また他の詳細は追って続編を出す予定です。命が狙われる危険もある中での告発となります。
これはどういう詐欺?
激増するSNS型投資詐欺
仮想通貨「BADGE」は、価値のない仮想通貨を購入させて多額の資金をだまし取る典型的な「SNS型投資詐欺」です。警察庁も社会問題と認識し、立件に注力している詐欺手口で、若者は闇バイトとして加担し、高齢者も振り込め詐欺の被害に遭うなど深刻な状況です。本件では、詐欺グループが意図的に価格を偽装し、資金を海外へ持ち逃げした上、SNS上で被害者を誹謗中傷し名誉を棄損するなど、精神的・経済的な殺人行為に及んでいます。被害届の受理と刑事立件は、被害者の命と信頼を守り、未来の詐欺を止める社会的な責任です。
BADGE詐欺とは、「価値のある仮想通貨に見せかけたトークン(BADGE、EDGE)を作り、儲かると偽って人々からBNB(実際に価値のある仮想通貨)をだまし取った詐欺」です。
SNS型投資詐欺
近年社会問題化しているSNS型投資詐欺の大半が仮想通貨で行われており、年々その被害額は増しています。
詐欺の概要
BADGE詐欺は、暗号資産「BNB(バイナンスコイン)」を預けさせることで、将来価値が上がるとされるトークン「BADGE」や「EDGE」が配布され、短期間で利益を得られると謳って投資者を勧誘した詐欺事件です。
詐欺グループは、誰でも発行可能なBEP-20規格のトークンを用い、実態のない価格や配当を装って、個人資産を吸い上げました。技術的な裏付けも伴った巧妙な計画的詐欺であり、その構造を理解することは事件解明と立件に極めて重要です。
加害者たちはあのガーシーも所属する詐欺師グループ
氏名 / 呼称 | 役割 | 特徴・補足 |
---|---|---|
久積篤史 (主犯格) |
詐欺全体の統括・企画責任者 | BADGE含む複数詐欺案件を主導。2023年、覚醒剤所持で逮捕歴あり。 |
正岡元樹 (技術担当) |
ウォレット設計・宣伝インフルエンサーのPD | 詐欺用アドレスの保持者。被害者BNB流入元の実行アドレスを特定。 |
寺岡彰彦 (実行犯) |
LINE・電話での送金指示係 | 「米川」と偽名で被害者を直接勧誘。送金指示の証拠メールと音声あり。 |
逢坂祐希 (脅迫・監視役) |
SNS上での被害者攻撃係 | 本名で被害者の個人情報の拡散をしたり、犬笛を吹き脅迫行為。 |
秋田新太郎 (詐欺組織の幹部) |
資金回収・運用責任者 | ドバイ拠点で詐欺資金を管理。浪川会元会長に上納金を納めている国際手配容疑の犯罪者。 |
浪川会 元会長 (暴力団関係) |
上納金受領の黒幕層 | 秋田新太郎から詐欺資金の還流あり。詐欺組織の後方支援的存在。 |
ガーシー(東谷義和) (広告・拡散係) |
暴露系として印象操作に加担 | 暴露を使って被害者にプレッシャーを与え、加害者擁護の犬笛担当。 |
立花孝志 (広告・拡散係) |
影響力を使い、印象操作に加担 | 加害者擁護の犬笛担当。被害者の虚偽やデマを流す。加害者を被害者と言い拡散する。 |
池田俊輔 (元警官) |
宣伝インフルエンサーのPD兼、警察捜査対策アドバイザー | 元警官の立場を利用し、内部情報をアドバイス。グループの防御係。また、銀座ゆうりなどのインフルエンサーを育て、BADGE宣伝方法などを指南。動画編集係。 |
金ちゃん(暗号資産女子) (インフルエンサー) |
広告塔・広報宣伝係 | BADGEをSNSで拡散。詐欺だと気づき暴露し、被害者と団結。 |
【速報】BADGE詐欺集団訴訟
💡一審がスタートしました
暗号通貨詐欺グループによる #BADGE詐欺
被疑者側のグループに幾度となく妨害行為を受けましたが、集団訴訟始まりました。
利益享受をし、証拠提出などの警察協力しなかったインフルエンサーも被告人として上がっています。… https://t.co/IQfzGycu4c— 🇺🇸暗号資産女子の金ちゃん🗽 (@kimchan_btc) September 25, 2023
まず始めに:CEXとDEXの違い

CEX(中央集権型取引所)
- Coincheck、bitFlyer、Binanceなど
- 法人が管理・運営する取引所
- オーダーブック方式で取引
- 取引所が秘密鍵を管理

DEX(分散型取引所)
- PancakeSwap、Uniswap、SushiSwapなど
- 管理者がいない、ブロックチェーン上で自動的に動作
- AMM方式(自動マーケットメーカー)を採用
- ユーザー自身が秘密鍵を管理
✅ なぜ加害者はDEXを使ったのか?
1. 本人確認(KYC)なしで誰でも取引できるから
-
CEX(バイナンス・コインチェックなど)では本人確認(KYC)が必須。
-
詐欺師がCEXを使えば、運営会社に【身元情報やIPアドレス】が残る=身バレのリスク大。
-
しかしDEX(PancakeSwapなど)はKYCなしで利用可能で、「匿名」で資金を移動・操作できる。
👉 つまり、DEXは詐欺師にとって“誰にもバレずに金を動かせる理想的な場所”。
2. DEXは「非管理型」なので、運営者がいない
-
CEXは運営元(会社)が存在し、違法行為があれば対応や通報が可能。
-
DEXはブロックチェーン上のスマートコントラクトが自動実行するだけで「管理者不在」。
-
誰が悪用しても、誰も責任を取らず、止めることもできない。
👉 だから被害者が「取引所に訴えて返金してほしい」と思っても、DEXではそれが不可能。
3. 法律がグレー or 未整備な部分を突いた
-
DEXは規制が遅れており、日本の資金決済法や金融商品取引法の【管轄外】になりやすい。
-
たとえば、「違法なトークン販売」や「偽価格で誘導」しても、日本の金融庁は直接取り締まれない。
👉 つまり、詐欺師は「法律の網がかからない場所(DEX)」を選んで活動したということ。
詐欺の基本構造と演出手法
ステップ1: トークン発行と初期価格操作
詐欺師たちはスマートコントラクトを作成し、「BADGE」「EDGE」という名前の仮想通貨トークンを発行しました。これらは以下の特徴を持ちます:
|
流動性プール(Liquidity Pool)は、自動マーケットメイカー(AMM)であり、スマートコントラクトのアルゴリズムにより自動で価格が決定され、プールの在庫量によって価格が変動します。
流動性プール内の複数のトークンの各合計値を常時一定にするように、AMMのアルゴリズムが設定されており、価格も自動的に決定します。
【参考】使用テンプレート例: https://github.com/misterfocusth/BEP20-Token-Contract-Template
ステップ2: 流動性提供による価格操作
|
ステップ3:偽のチャート作り
パンケーキスワップでは、トークンの取引履歴からチャートが作成されます。加害者は自分自身のウォレットで取引を繰り返し、価格が上昇しているように見せかけました。
具体的な操作:
- Mint(鋳造):BADGEトークンを大量に作成
- Burn(焼却):トークンを減らして希少性を演出
- 自分のウォレットから自分へのBuy取引:価格上昇を演出
- Swap操作:見せかけの取引を繰り返し、右肩上がりのチャートを作成
このようにして、実際には価値がほとんどないトークンが価格上昇しているように見える詐欺的なチャートを作成しました。
AMM(自動マーケットメーカー)と流動性プール
AMM型のDEXでは「流動性プール」というシステムを使用します👇
- 流動性プール:2種類のトークンをペアにして預け入れる仕組み
- LP(流動性提供者):トークンを預け入れる人たち
- 一般ユーザー:トークンを交換したい人たち
- 価格決定:アルゴリズムの公式に基づいて自動的に決定
オーダブック形式の取引所とは?
オーダーブック形式の取引所は、売り手と買い手の需給をマッチングさせる場所です☝️
100万円でビットコインを買いたいユーザーと、1ビットコインを100万円で売りたいユーザーをマッチングさせ、売買の成立を施します。
有名な日本の取引所、ビットフライヤーやコインチェックはこの取引方法を導入しています。
① トークン作成とパンケーキスワップへの流動性提供
BADGEトークンの作成と流動性提供:
2021年12月4日 日本時間11時47分:BEP20トークンのBADGEを14,794.4枚発行
- トランザクションハッシュ:0xb48112add4f7b5cde3cd238c731a2e710dc1d8b2ab34300075cbf8aa724dfac5
- BSCScanで確認可能:https://bscscan.com/tx/0xb48112add4f7b5cde3cd238c731a2e710dc1d8b2ab34300075cbf8aa724dfac5
2021年12月4日 日本時間11時51分:加害者のウォレットをパンケーキスワップに接続し、0.8BNBとBADGE 14,794.4枚の全発行枚数でパンケーキスワップに流動性提供
- トランザクションハッシュ:0x594d1b20a869d317a9fef1e425eaa203a2105eb5fc07adc6fe4874feaa33c0af
- https://bscscan.com/tx/0x594d1b20a869d317a9fef1e425eaa203a2105eb5fc07adc6fe4874feaa33c0af/
EDGEトークンの作成と流動性提供:
2021年12月4日 日本時間12時29分:BEP20トークンのEDGEを44,360枚発行
- トランザクションハッシュ:0xef114bc677b13e4f07f8d5728f46a5dc33fd7694d0dccd15fa9f05433e8796fb
- https://bscscan.com/tx/0xef114bc677b13e4f07f8d5728f46a5dc33fd7694d0dccd15fa9f05433e8796fb/
2021年12月4日 日本時間12時33分:加害者のウォレットをパンケーキスワップに接続し、0.8BNBとEDGE 44,360枚の全発行枚数でパンケーキスワップに流動性提供
- トランザクションハッシュ:0x4047badfd0ddab7f44c78bd257db2ea2314ca14bd1a71e5a45cb0cb6653c5ba8
- https://bscscan.com/tx/0x4047badfd0ddab7f44c78bd257db2ea2314ca14bd1a71e5a45cb0cb6653c5ba8/
💀:正岡元樹の個人ウォレットアドレス : 0x8088d440f4864b0a75d25e90fef79a85fbd34302
💀:久積篤史の個人ウォレットアドレス: 0xa974d542810e56dd160b045f13c775f7afdc0d4
👉:被害者のBNBが加害者ウォレットに転送されるトランザクション相関図をダウンロードする

スマホアプリとPCのブラウザで利用することができる暗号資産ウォレットです。
PCやスマホがあれば誰でも比較的容易に作成できて、イーサリアムなどの暗号資産を預けたり、分散型取引所(DEX)に接続して取引することができます。
見せかけの価格上昇チャート作成
パンケーキスワップでは、トークンの取引履歴からチャートが作成されます。寺岡彰彦は自分自身のウォレットで取引を繰り返し、価格が上昇しているように見せかけました。
具体的な操作:
- Mint(鋳造):BADGEトークンを大量に作成
- Burn(焼却):トークンを減らして希少性を演出
- 自分のウォレットから自分へのBuy取引:価格上昇を演出
- Swap操作:見せかけの取引を繰り返し、右肩上がりのチャートを作成
このようにして、実際には価値がほとんどないトークンが価格上昇しているように見える詐欺的なチャートを作成しました。
BSCScanのトランザクション履歴で確認可能
被害者への勧誘
価格上昇のチャートを作った後、被害者に対して以下のような勧誘を行いました:
- BADGE先行販売(2021年):
- 2022年3月に大手暗号資産取引所に上場すると虚偽の説明
- 寺岡彰彦(yone)らが電話やメールで勧誘
- 無価値のBADGEトークンを配布してBNBを詐取
- BADGEローンチパッド(2022年):
- 2022年4月に大手暗号資産取引所に上場すると虚偽の説明
- 複数のインフルエンサーを騙して勧誘に加担させた
- 合計7億円以上の被害
寺岡彰彦の証拠
- 電話(080⚫︎⚫︎410981本人が裁判で認める)でやりとりをし、古杉さんにBNBの購入から、自作ウォレットまでの送金手順を指示
- 音声の証拠録音あり・音声の文字起こしあり
被害者はMetaMaskなどのウォレットを使ってBNBを送金し、BADGEトークンを受け取りましたが、実際にはこのトークンは売却できず、価値もありませんでした。
なぜ売却できなかったのか?
パンケーキスワップでは、通常、流動性プールがあればトークンを交換(スワップ)できますが、BADGE詐欺では以下の方法で被害者が売却できないようにしていました:
- 極端に少ない流動性:本物の取引に対応できないほど少ない流動性しか提供していなかった
- スマートコントラクトの操作:詐欺師のアドレス以外からの売却ができないようにコントラクトを設計
- 偽の説明:「将来上場するので今は売らないでください」と説明して売却を思いとどまらせる手法
被害者が返金を要求するも運営からの返答はなし

被害者を制圧させる部隊
被害者が返金を要求し、SNSで反論の声をあげるとすぐさま被害者の個人情報やデマを拡散するなどの嫌がらせ行為が勃発。また、影響力のあるインフルエンサーなどを使い、犬笛を吹かせてねじ伏せるという行為。逢坂が担当。
ポイント整理:寺岡彰彦=米川=BADGE公式と紐づく根拠
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メールアドレスの一致:
画像内のメール「From: yonekawa@badge-〜」は、「米川」という偽名で送られてきたものです。
このメールアドレスのドメイン(@badge-〜)は、BADGEプロジェクトの公式ドメインと一致しています。 -
BADGE公式サイトのサーバー証拠:
画像下部に表示されたBADGE公式サイトには、バイナンススマートチェーンのアドレスや、プロジェクト名「Badge from Cryptonite」が明記されています。
このサイトは詐欺行為の勧誘・誘導に使用されていたものです。 -
裁判上の認定:
寺岡彰彦本人が、裁判で「米川」と名乗って被害者に対しBADGEを勧誘していたことを認めており、これは動かぬ証拠となります。
つまり、偽名を使い、詐欺に誘導した主体が本人であると司法の場で自認しているのです。
裁判での証言
寺岡彰彦は裁判で、BADGE運営の久積篤史から報酬をもらったと証言しています。
【結論】
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寺岡彰彦=米川(偽名使用)=BADGE公式運営 と繋がる証拠が明確に存在しています。
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偽名での接触・勧誘、詐欺トークンへの誘導、送金指示の全てが一連の流れで成されており、明確な計画的犯行と判断できます。
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【仮想通貨で騙される時代】〜SNSとスマホで広がる“振り込め詐欺2.0”
仮想通貨詐欺は、価値のない仮想通貨をそれらしく見せてSNSで広げ、スマホで簡単に資金を吸い上げる――。 これはもはや、従来の「投資詐欺」ではなく「振り込め詐欺2.0」とも呼べる社会問題です。警察庁も認 ...
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まとめ:行動が被害者を減らす
仮想通貨詐欺は「放っておけば消える」問題ではありません。
警察も、司法も、そして政治家も。今、行動しなければ、被害者は増え続け、社会は壊れ続けます。
法改正、教育、テクノロジーの連携で、この“振り込め詐欺2.0”を終わらせるために、一刻も早い法改正が急務です。